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プレゼント
【痴漢/痴女 官能小説】

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プレゼント-2

「あれでエッチがうまければ」
バッグを振り回しながら私は嘆いた。
「やっぱりナンパする男はダメなのかな」
不平不満を口にする私は、自分にまったく非がないと思っていた。
言い切れるのは、それだけ努力して来た証拠だった。

マザコン男には包容力。加えて一生懸命勉強した手料理を。
暴力男には忍耐と従順さをアピール。
女癖の悪い男には彼の好みに合わせ、物分かりのいい女を演じる。

好きな男の為に外見も中身も必死で変えてきた。
我慢してきた。
それでも、どの男も性質は変わらない。変えようとはしてくれない。

「顔のいい男はダメ男?・・・・・そんなことないよね」
煌びやかな街の明かりから遠ざかるにつれ、私のぼやきは多くなっていく。
「どっかに居るよ。絶対、うん」
寂しさを紛らわせるように、言葉と歩調を軽やかにする。


路地裏を抜けるいつもの帰りのコース。
軽やかに進めていた私の足を、数メートル先の人影が鈍らせた。
―――― もしかして、痴漢?

小さな公園の入口付近の、薄暗い街灯を避けて立つ男に、一瞬、疑りの目を向ける。
タバコを吹かしている姿に『ホタル族の一人だ』と勝手に解釈するも、通り過ぎようとする足は自然と速まる。
チラリと一度視線を向けると、男と目が合った。
中年のいかにもサラリーマン風の男。
私は顔・性格、関係なしに中年男が嫌いだった。
年配の上司や社員によくセクハラされたトラウマからか、嫌悪感しか抱けない。

私は素知らぬそぶりを装い、平静を保ちながらその場を去る。
つもりだった・・・・。

「っ!!」
男は私の腕を掴んだ。
怪しい笑みで、
「女の子の一人歩きは危ないよ。おじさんが君を送ってあげる」
言うと、私の身体を腕ごと持ち上げ、公園の奥へと連れ去っていった――――。




「いい格好だ」

私は唇を噛んだ。
突然のこととはいえ、やすやすと男にネクタイで両手を縛られた愚かさと、服を捲られ胸を露にした惨めさ。
ショーツを剥ぎ取られた股の間に、男の身体を挟み込む体制をとらされた屈辱感。
そして、
「君にはそのほうが似合うよ」
襲ったときの焦りとは一変して、余裕の表情を見せる男への憎悪。

それぞれの感情が私の内部にひしめき合い、男に鋭い視線をぶつけさせる。
この状況でも怯まない私に、男は怒る様子を見せない。
逆に口の端を上げ、不気味な笑みで顔を接近させた。

「そんな怖い顔ばかりしてると、美人が台無しだよ」
「離して!」
「女の子は優しく素直でないと・・・・」
「近づかないでっ! 私に触らない、で、・・・・やぁっ」
臭い息と汗を発散させる体臭に、吐き気がした。
ナメクジのように耳から首筋を這う舌に、鳥肌が立つ。
「や・・・・や、めて・・・・っ!」
ネットリした手が胸を揉み、ヌメッタ舌が乳頭を転がした。
「ぃやぁ・・・・や・・め、てぇ・・・・いやぁぁぁ・・・・」
私は濡れてしまった。
不覚にもそれだけで、顎を上げながら望まない声を出していた。


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