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Students 4th
【学園物 官能小説】

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Students 4th one.-2

今まで力強く泳いでいた壱のモノはピタリと泳ぐのをやめた。紅の中はイく寸前まで高揚させられているのでもどかしさでいっぱいになる。紅自身が腰を動かそうにも壱が両足持ち上げているので無理である。
「ゃんっも…もぅイかして…」
我慢に耐え兼た紅は大人顔負けの妖艶さで壱を誘う。壱の手が太股に深く埋まる。
「イかしてやるよ」
その言葉と同時に紅の躰は大きく波打った。
「ぁあっああんっ!!―ッ。」紅の躰ごと上に擦り上げ、壱のモノは先程以上の速さで紅の中を掻き乱す。
「も…もダメ…」
大きく紅を壁に打ち付けると、紅の意識が一瞬消え去った。
「―っ!!あはぁっ…っ!!」
紅の中が壱のモノをきつく絞る。
「ッ…はぁっ…」
直ぐに紅の中から抜け出し、彼女を椅子にもたれさせた。

「進級試験は確かに、友枝が特進に進める確率は低い。ケドお前の才能を最大限活かしたいっつう友枝の気持ちをお前が止める権利はねぇだろ。ありがたく受け取れよ。」
コーヒーを嗜みながら紅に言う。
「私はナチと離れたくないだけ…ずっと、小さいときから一緒だったのよ。私はナチがいないと嫌なの。いくら特進でも意味ない。…ナチを止めるつもりはないの。ナチの気持ちは本当嬉しいから…でも考えちゃうの…離れるかもしれないって」
壱の整った机に座る紅。泣きはしないものの目が鳴いている。
「不安に耐えれそうにないならまた来い。忘れさせてやる。くだらねぇこと友枝に言って気持ち無碍にさせんなよ。」
真剣な目で紅に杭を指した。紅がその言葉に小さく微笑む。
「壱。ありがとう…」
紅はそっと口付けるとブレザーの胸ポケットから眼鏡を出し、付けた。勉強時のみ彼女が愛用しているものである。
紅は入り口近くの壱のロッカーから自分の白衣を取り出した。
「じゃ。部活に行くわ、檜山先生。」
ひらひらと手を振ると化学室に繋がるドアを開け、素知らぬ顔で中に入っていった。
「弱い癖して…プライド高いんだっつの。」
残りのコーヒーを一気に飲み干すと、壱は資料ファイルを持って部屋から出た。甘い残り香が、そっと消えた。


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