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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み2 〜Double Mother〜-8

「じゃあ美弥ちゃん。あなた……知ってるのよね?どうして龍ちゃんがあなた以外の女の子に触れないのか、その理由を」
美弥は無言で頷く。
「けっこう深い所まで知っていると思います」
その言葉を不満に思って、龍之介は口を挟んだ。
「美弥には付き合う前から恵美に係わらせちゃったし、付き合い始めてからもその事で迷惑をかけてしまってる。事情は十二分に知っているし、それでも傍にいてくれているんだ」
「まぁ……」
驚いて、巴が目を見張る。
「あの能無しクソ女の事まで知ってるなんて……」
サラっと言われたが今一瞬けっこう……いやかなりキッツい台詞を聞いた気がして、美弥は耳を疑った。
「え、え〜と……あぅ?」
龍之介と目を合わせると、困ったような視線を返してくる。
龍之介も手に余るという事か。
しかし……巴と龍之介は血が繋がっているという事実には納得がいった。
自分や自分の近しい者達に敵対する輩には、言動が非常に攻撃的になる。
龍之介も、美弥を脅かす存在だった時の笹沢瀬里奈に対してはそうだった。
間違いなく、竜彦と龍之介は巴の子である。


「りゅう……」
タイムリミットが来たので家ヘ帰ろうと高崎家を出た途端、美弥は送ろうとして一緒に出て来た龍之介の顔を捕えてキスをした。
「ん……ふ……」
美弥がアクションを起こす理由は見当がついていたので、龍之介は美弥の願いを叶えるべく濃厚なキスをする。
肌の触れ合いが中途半端に終わってしまい、欲求不満に陥っているのだ。
「ん……んむぅ……」
龍之介の舌が美弥の舌を絡め取り、弄ぶ。
「ふ……はぷ……」
ビクビクと体を痙攣させながら、美弥は龍之介ヘ体を預けた。

はぁ、はぁ……

荒くなった美弥の呼吸に、龍之介は苦笑する。
「もっとしたい?」
指で首筋を撫でると、美弥は甘い声を上げた。
相当蕩けてしまった様子の美弥に、龍之介は眉を寄せる。
このまま家に帰すのは忍びない。
「……どっか、行こ」
そう言ったのは、美弥だった。
「ここで我慢したら、おかしくなっちゃう……」


龍之介の掌が、美弥の乳房を強く包み込む。
「あっ……や……!」
龍之介の愛撫は感度の良過ぎる美弥に合わせてだいたいは優しいものだが、今は興奮して力加減を忘れているのだ。
その強い刺激に、美弥は喉から甘い声を出す。
くにくにと乳首を揉まれ、美弥は体を痙攣させた。
「ん、ふ……」
舌を絡め合いながら、美弥と向き合った龍之介は愛撫を続ける。
――二人が入ったのは、適当なホテルの一室だった。
そそくさと部屋に入るなり服を脱ぎ、シャワーも浴びずにベッドへ倒れ込んでお互いを求め合っている。
「りゅう……欲しい、よぉ……!!」
もどかしいが美弥の体を慮って前戯から始めようとした龍之介は、すぐに蕩け合う事を求めて来た可愛い声に、美弥を気絶するまで鳴き悶えさせてやりたいという欲望が溢れ出した。
「美弥……僕も……!」
濡れ具合を龍之介は美弥を抱き寄せ、一息に貫く。
「くぅっ!!」
そのまま深く激しく動き、美弥を鳴かせた。
「ああぅっ!あ、あ、あーーーーッッ!!」
すぐに最初の波が来て、美弥は龍之介を絞り上げる。
だがそれで龍之介は果てず、腰の動きを加速させた。
「りゅう……むぐっ!?」
特別な名を呼ぶ唇をキスで塞ぎ、龍之介は美弥の嬌声を封じる。
「んーっ!!んーっ!!」
思うように声が出せない美弥は、龍之介をそれまで以上にきつく絞り上げた。
このきつさは、数時間前に経験済みである。
「っ……!」
きつさのあまり思わずイキそうになったので龍之介はキスを止め、美弥に声を出させる事にした。

ぐちゅん!!

「あーーーっっ!!」
再び声が出せるようになった美弥は、さっそく声をほとばしらせる。
「あっあっあっあっあぁっ!!」
小刻みに体を揺すぶられ、動きに翻弄される美弥は龍之介を悦ばせる声を出し続けた。
「やぁっ!またイクッ!イッちゃうよおぉっ!!」
そう叫び終わる前に、美弥は二度目の絶頂に押し上げられる。
「ーーーーっっ!!」
「ッッ!」
さすがに今度は龍之介も精を放出したが、まだ萎えない。
いったん自身を引き抜いてゴムを着け替え、再び美弥を貫いた。


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