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月が闇を照らす時
【コメディ その他小説】

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わわわわわなななななだだだだだ-3

「オォット! 素晴らしい、見事だ。 彼女の能力は風を意のままに操る事らしいのですが、まさしく凄まじいオーラです。 確かにドミドといえどもこれではひとたまりもないでしょう!」
司会者の実況に熱が入る。
会場にもどよめきが走る。
だが俺は思う。
緑の力はこんなものでは無い。
かなり力を押えているようだ、確かに緑が100%の力を出せば、ドームは壊れなくても中の人々をミンチにするぐらいはたやすいだろう。
逆に調子に乗って暴走させないかハラハラしているのだ。


緑は力を暴走させることなくにこやかに袖に引っ込んだ。
「いやあ、西島さんの能力はすごかったですね。 では次はエントリーナンバー9番、品垣さんです!」
凪はぶっきらぼうに胴にビキニをつけ右手に愛刀をもった、なんともシュールな出で立ちで現れた。
「ではまず簡単に自己紹介を」
「品垣凪」
「……、それだけ?」
凪は反応をしめさない。
司会者は肯定と受け取ったようで、次々と質問を投げ掛けた。
「剣術を習い始めたのは?」
「記憶に無い」
「記憶に無いほど小さい頃から習われていた訳ですね?」
無言の肯定
「品垣さんはドミドバスターの仮免を取得している訳ですけど、取ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?」
「何故あなたに話さなくてはならない?」
司会者の笑顔が引きつる、審査員達も一様に苦笑い。
「で、では品垣さんの能力を見せていただきましょう」
司会者の合図で凪の前に一本の鉄骨が立てて運ばれて来た。
凪は右手の木刀にオーラをまとわせる。
「さて、品垣さんの能力は木刀にオーラをまとわせることで真剣以上の切れ味にすることができるという……」
「静かにしろ。 五月蠅い!!」
凪が怒鳴る、静まりかえる場内。
凪から漂う緊迫した空気だけが辺りを覆い尽くす。
「でぃぁあ!!」
凪の一閃。
普通の木刀、まして真剣でも斬れる事のない鉄骨がきれいにスパッと斬れ、ドスン!! と言う音とともに倒れた。
満足げに鉄骨を見下ろす凪。
「これはすごい。 この鉄骨の断面、物凄く滑かに仕上げられてます。 これは審査員の方々も高評価をされるのではないでしょうか?」
凪はやはり笑う事なく舞台からはけた。


審査は進み、いよいよグランプリが決まるらしいです。
はぁ、もうなんか、どうでもよくなってきたな…… 早く終わって帰りてぇ。
「さあ、誰がミスDKTKに選ばれるのでしょうか!? 発表は審査員長代理にしていただきましょう!!」
一列横隊で並んだ女の子達を照らす光が消され、白鳥をスポットライトが狙う。
「では、発表します」
ドラムロール
高まる緊張感
祈る緑
あくまで不機嫌そうな凪

そして
ドラムロールが止んだ


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