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月が闇を照らす時
【コメディ その他小説】

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わわわわわなななななだだだだだ-2

「全20人の女の子達がそろった所で審査員の先生方のご紹介です」
司会者が名前を言い、おっさんが一人づつ立って頭を下げて行く。
「そして審査員長である白鳥財閥の会長、白鳥昌治郎様。 はご病気のため、代理に白鳥様のお孫様である。 白鳥流君」
スポットライトが白鳥を照らす。
まさか奴まで来ているなんて、世間は狭いね。
白鳥は軽く一礼すると素早く座った、表情には出していないが、おじいさんの代理は気が進まないようだ。


「こちら竹中。橋本、永塚班。様子はどうだ?」
例によって薄暗い部屋、今は一人の男が地図に目を落としつつインカムに問い掛けた。
「こちら橋本。やはり品垣は不機嫌だ、だがこれはこれでなかなか」
「橋本、君の趣味は聞いていない…… 紫藤、山下班。 そちらは?」
「はい、こちら山下。予定の場所に移動完了行方を見守ります」
「よし、絶対に気付かれるなよ。 例の物を手に入れるまでは」
「ところで、竹中」
「なんだ山下?」
「何故わざわざインカム使ってこんなまわりくどい事するんだ? 普通に見るだけなんだから普通にみようぜ?」
「……山下」
「ん?」
「気分だ」


「さて、では最初の審査を始めましょう。 まずは水着審査と能力審査を同時に行います!! ではエントリーナンバー1番の佐藤さんどうぞ」
セパレートタイプの水着を来た女の子がにこやかに登場して、司会者とのトークをしつつ自身のナノマシーン能力を披露していく。
だがやはり、緑や凪のような戦闘向きの能力は少ないようで透視などの超能力系はまだましで、冷たい飲み物を暖める(人肌程度に)などのあまり意味の無い能力もあったりする。
が、一つだけ気付いた点がある。
出場している女の子達は一貫して顔立ちは美人。 だが、なにか足りない。
そうだな、全員が黙っていれば…… 的な…… あまり恋人関係は勘弁してほしいかなと思えてしまうような……
気が強すぎたり、しゃべり方とか性格とかが関西のおばちゃん丸出しとか、能力が怖い(緑や凪がこれ)とか、愛想がない(これも凪かな)などなど、本当にこんなことは言いたくはないけれども、顔だけな女の子が集まっているのではないか?
そういえば、ミスDKTKコンテストだったよな。 ミスD(黙っていれば)K(かわいいけれど)T(付き合うのは)K(勘弁)コンテストのことなのか?
確かに緑がミスコンに出るって聞いたときから変だとは思ったんだよなぁ〜。
「では、続いてエントリーナンバー8番、西島さんどうぞ」
舞台袖から緑がさっと登場。
皆さん、あの女、スクール水着来てきましたよ…… なんだ? マニア狙いか? そんなロリキャラで売ってたっけお前……
ほら、司会者も審査員も苦笑いだろ。
ぶっちゃけ、現役高校生にもかかわらず、どっかのイメクラの30近い風俗穣が無理やり着ましたみたいになってるんだよなぁ……
などと突っ込みをいれている間に能力審査に入っていたりする。
「では西島さん最年少ドミドバスターの実力を見せてください、どうぞ」
緑はここが一番のセールスポイントだと自覚しているらしく少し張り切っているようだ。
両手のひらを天井に向ける、ゆっくりと風がその上で渦を作り始める。
約20cmぐらいの極小竜巻が二つ、互いに互いを回り合うような状態で安定している。


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