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カーテンと机とつぶれた気持ち
【青春 恋愛小説】

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最大級のエゴ-2

それから思った通りの日常が俺を待っていた。
授業を聞いて、休み時間は彼女のもとへ行き、昼飯を食って、授業を寝て帰る。そんな気が狂うほどのまともな日常を送った。


そして春休みも気が付けば終わり、始業式。
二年生になれば大幅なクラス替えが行なわれる。


サッちゃんと俺は同じクラスだった。そして奏人は隣のクラスだった。

張り出された紙を見て彼女は悲しそうに微笑んで言った。


『近からず、遠からずってとこかな‥。』


彼女は多くの言葉を語らない。常に必要最低限の言葉しか用いらない。
だから分からなくなるんだ‥。

俺もちょっと笑ってそうだねとしか言わなかった。


『これで見納めかな。』


そう言って彼女は人の群れのなかへのまみれて行った。
俺もこれで見納めだな‥。


残された俺にできることはやはり君の幸せを願うこと。


したいこととすべきことは一致しないときもある。


俺は奏人に言った。


たぶんこれは反則かな。
そもそも人生にルールは無用だ。自分の欲望を満たすためなら手段を選ばない。俺は俺の欲望を満たすために奏人に言った。奏人が動揺しようが佐倉が泣こうがかまわない。


俺は君が笑うなら、たとえ隣に俺がいなくてもそれでいい。
ちょっと前までの俺なら考えられないことだ。
探してたものはこんなシンプルなものだったんだ。




最大級のエゴで願う‥。


サッちゃん‥笑って‥?


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