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妄想デート
【理想の恋愛 恋愛小説】

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セイリ-1

キスってこんなにいいものなんだ
彼とだからか
「もっかいして」
思わず言ってしまった
彼の驚いた顔を見て我に返る
「嘘だよぉーん」
ごまかそうとしたけど彼は真顔
「ヤダ、どしたの?今日変…」
言い掛けた時またされた
何も考えられない
「変じゃないよ…できれば続きも…」
え!?
「何言ってんの?」
「ダメ?」
本気?
「ダメ」
「わかった」
彼が残念そうに言う
「あのね、あたしまだ整理が…」
「生理なの?」
「違〜う!」
「ゴメンゴメン」
「あたし今まで子供扱いされてると思ってたから展開が急過ぎて整理できないの」
「子供扱いなんか最初からしてないよ」

「俺、こんなに本気になったの初めてだよ」
「ホント?」
嬉しい
「今まで結構遊んできたからなあ」
「え!?」
彼がしまったって顔してる
ショックはショックだけど大丈夫だよ
年上だし見た目は良いしそんな気はした
あたしは彼がそう見えるところも魅力的に思えたから
「でもお前のことは大事にするから」
「整理、できたかも」
また妄想が実現する


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