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=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

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=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-18

今日の地元の新聞を取り出した。
大手の新聞ではなく、地元の新聞。
しかも、一面は見ない。
隠れみのにするなら、大手や、一面にするほどの事件は起こさないはずだ。

ペラッ…………ペラッ…………

一枚一枚めくっていく。
そこに……………

「……………?」

一つの記事が目にとまる。

「バル………これ…………。」
『なんだ?』

そこには…………

1月19日、未明、△県水無月市、ミナヅキデパートで、悲鳴のようなものを聞いたため、警察に通報。駆け付けてみなところ、なにもなく、山田孝夫氏(28)が警備していただけだったという。しかし、住民は、間違いなく悲鳴を聞いたと言っており…………

「"………警察は頭をひねらせている。"…………だって。」
『それだ。』
「やっぱり?」
『うむ、悲鳴を聞いたが、何もなかった。』
「だったら、エンシェントが山田さんを乗っ取ってる可能性は…………。」
『十分に有り得る。』
「じゃぁ、早速調べに行こう。」

蒼真は立ち上がった。

……………が……………


「……………あれ?」


蒼真が、止まる。
何か、大切な事を忘れている気が…する…………。
そう、そういえば、今日の帰り………。





"今日帰ったらデパート行かなくちゃ〜♪"





バンッ!!!!!


蒼真がドアを吹き飛ばすように開け、閉めもせずに走り出す。
そして、階段を四段とばしで駆け降り、自転車で走りだした。

『どうした、蒼真?』

バルが尋ねる。
その解答として、蒼真は必死に声を荒らげて、言った。

「ミナヅキデパートには………美月が………………美月がいるんだ!!」


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