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恋心粋
【制服 官能小説】

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恋心粋〜荒花〜-5

「▲◎▽★△※っっ!!」
「あ…」

(今のはヤバかったかも…)

「…て、てんめぇっ!!」
「あ、ごめん。足が一瞬だけ長くなっちゃった!?」
何とかごまかそうにも通じず、仁忍、ゆらり怒髪天。
「あとで覚えてろっ!!」
胸元を掴まれ、突き放された。
「イカせない仁忍が悪いだろうが…」
呟いた弥花に、
「自分でヌイてろっ!!」
仁忍の捨て台詞。
「ヌけ、って…」
遠ざかる背中を見つめながら苦笑する弥花。

(第一、変な話をした仁忍が悪いし。どばぁ〜〜だって。……オエッ!!)

ピルを飲んでいるからいいけど。

木の幹に背をもたれながら、そっと自分の指であ○こを探る。
「あ…」
ものすごく濡れている。
ぬめってベタベタする。
甘酸っぱい匂い…。
ひとりえっちでも、こんなに濡れない。今じゃ自分の指では物足りない。

(馬鹿っ!)

私をこんな体にしやがって…。



『木曽の最期』
「最期まで女連れの女々しい男だった」と死後まで言われるのが嫌で、愛する男に「生き延びよ」と命じられた巴。
共に生き死なさせてくれない女の最後の意地を、怪力男の討首で果たす。
そんな勇姿を義仲の目に灼きつけて…。
さよならは言わない。
血まみれの鎧を脱ぎ捨て、巴は敵陣の中を馬で颯爽と駆け抜けてゆく。


巴役を演じた亜蓮のクランクアップ。
残すは、義仲役の仁忍と兼平役の人だ。

撮影の邪魔にならないよう隅で控えていた弥花に、着替えた亜蓮が近寄る。

「お疲れさま〜」
「退屈していないか?」
「うん。お兄ちゃん、格好よかった」
「ありがとう。これで普通に戻れるよ」

巴役のためにエクステで伸びた長い黒髪をいじりながら、亜蓮は笑う。

本当に亜蓮はいつ見ても美しい。兄妹なのが不思議なほど…。
でも羨ましいとは思わない。だって、あの顔だけで周りが騒ぐ。放っとかない。能は置いといて。
…いろんなしがらみを思うと面倒だし。
本当に頼りになる兄だ。

(昔からいろいろ助けてくれたし、仁忍のことだって…)

「仁忍と仲良くやってるか?」
「いや、まだ喧嘩してるよ…あ○こで」
「ぶはっっ!!…お前、大胆なことを言うなぁ」
リアルに想像できて、うっすら赤面する亜蓮。

(だって、そんな感じだもん…)

今までだって、今朝だって。


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