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きっと、そぅ
【片思い 恋愛小説】

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きっと、そうー体育祭-2

目のやり場に困って、色々な所に視線をずらしていたら、それが緊張からだと思ったらしく

「緊張してんの?」

と、目の前にしゃがみながら言ってきた。


癒芽は、それに対して不自然なほど勢い良く首を横に振った。


「首振りすぎ。」

笑いながら言われてしまって、顔が赤くなる。

すると、悠哉は「んー・・・」と少し考えた様子を見せた後、急に癒芽の腕を掴んだ。


「え?!なに?」

癒芽は案の定慌てはじめる。
腕を掴まれたことに驚きはしたけれど、嫌ではない。
だが、掴まれた腕から早くなっている鼓動が伝わってしまいそうなので、一刻も早く放してもらいたい。


「はい。」

そう言われて自分の腕を見ると、さっきまで悠哉の腕にあったリストバンドがはめられている。

「これ・・・?」

予想外の出来事に、慌てる様子もない癒芽。
むしろ、すごく静かだ。


「お守り。これで1着になったからね。」

リストバンドをポンポンと叩く。

「でも・・・。」

いいのかなぁ?
悪いよ。

「いいの。それとも、着けたくない?」

・・・着けます。

だからそんなに落ち込んだ目しないで。
その顔は反則だよ。
着けるの嫌だったとしても、断れないじゃん。
うれしいけどさ。


「ありがとう。頑張るね!」

満面の笑みで言うと、悠哉も満面の笑みで

「頑張れ!見てるかんな。」

って言ってくれた。

その時、丁度アナウンスと入場の曲が流される。

癒芽は、悠哉に軽く手を振ると急いで列にもどってグランドへと足を進めた。


癒芽の順番は、最後から2番目。
ようするに、アンカーにバトンを渡す人だ。
「結構責任重大だなぁ・・・。」なんて考えていると、バンッという音と共に第一走者が走りだした。

代表者のリレーなので、そんなに人はいない。
あっという間に癒芽の番になってしまった。

スタート位置に立って、リストバンドをしている腕を握る。

走者が近づいてきた。

ゆっくりとスタートダッシュを開始して、勢いをつけていく。


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