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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第三章-3

「まぁあいつ…かわいいからな…」

ちょっと昨日のことを思い出して頬を染める椿。

そしてシルディアは昨日第一試合で勝っていた西洋風ロングソードのガタイの良いおっさんの隙をついて切り倒す。

ソコからじゃ見えはしないんだけれど、椿は親指をグっと上げてみた。

すると、シルディアもどこかで椿が見てると思っているのか、適当にカメラに向かって親指を立てた。


不思議といつもより気合の入る椿

「いくかぁ…」

キっとした凛々しい表情で刀を背に構えて控え室からへ会場の方へ向かった。


今日の椿の相手は、同じく変形刀の使い手。
変形刀といっても、椿の刀のように曲がったりするのではなく、最初から特殊な形をしているタイプである。

お互い、入場が終わり位置につく。

「変形刀の二刀流かぁ…さぁてどんな攻撃がくるのやら…」


開始の合図とともに椿は前に出る!
そしてワイヤーを僅かに緩めて、まるで「変形刀はこう使うんだ!」と言わんばかりの猛攻に出た!


スパッ……!!

あっという間に相手の首から上が飛ぶ

椿の動きについていけなかったのだろう。
前回こそ負けはしたが、椿の戦闘能力は超一級。
自力よりトリッキーさで打ち合う人が最初から攻められて、そうそうしのげるものではなかった。

そして椿も親指をグイっと上に立てた。

控え室の彼女もきっとそうしているだろう。


そして椿は控え室に戻る。
さすがに1回戦とか2回戦ではないので、控え室も個別になっているので、一人で表彰式まで居ることになる。

「決勝の後…3位決定戦だな。応援でもしにいくか…」

控え室を出ると、それこそ大音響でガンガン音楽を鳴らしてメインイベントの決勝の入場を長々とやっている。

すると、観客席に向かう通路の途中に「シルディア様」と書いてある控え室を見つける。

コンコン

「はーい?」
中からシルディアが扉を開く。

笑顔の訪問者が立っていた

シルディアもその訪問者に笑顔になる。

グイっとお決まりの親指を立てると、コツンと拳をあわせる

「俺は勝ったぞ!見てるから4位がんばれよ!」

「ん♪」

そして椿は観客席へと足を向ける。

が、そこで係りの人に止められる。


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