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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第三章-2

「明日、試合寝不足でも知らないぞ?早いんだろ?」

明日は敗者復活戦の最終戦で、ソレに勝てばシルディアはその翌日の4位争奪戦の権利を得る

試合の順番はシルディアの敗者復活戦は第一試合、第二試合に椿の3位決定戦。そして最後のメインイベントの決勝となる。
さらに、その日のうちに敗者復活した人と、3位決定戦で負けた2人が4位を争うという一部二試合連続というハードな展開になっている。

これが可能なのは、怪我の心配が無い彼らならではであろう。 
※昔のK−1というものは、ごく普通の人間が一日に3試合というとんでもないものもあったので、それよりはマシと思われる。

「ん♪じゃー寝るか!」

そういうとシルディアは椿の毛布に入り込んだ。

「ちょ……!」

「にひ♪…手だけ…繋いでちゃダメ?」

数秒の沈黙…
「仕方ねぇなぁ…」

囁くような声で
「ありがと…♪」
シルディアは身を軽く縮めると、手を繋いだまま頭を椿の胸に押し当てて横になった。

頭をポリポリとかいて、椿もシルディアの肩に腕を回すようにして眠りについた。






翌朝…

椿が目を覚ますと、シルディアの姿は無かった。

すこし寝ぼけた目をこすって朝の洗顔等をする。

机には彼女の作ったものと思われる朝食と手紙が置いてあった。

〜〜昨日はありがとう。
〜〜今日は試合すぐだから、お互い試合見れないね
〜〜でも、きっと椿なら勝つって信じてるよ♪
〜〜totoは投票時間間に合わないから賭けれないけどね(苦笑)
〜〜じゃー第一試合頑張ってくるね!!
〜〜
〜〜短い間だったけどありがとう!
〜〜今日の大会閉会式終わったら、ゴハンおごるからね!
〜〜
〜〜あ、そうだ。私ね、あんな祝賀会とか始めてだったんだ
〜〜すっごい楽しかった!超嬉しかった♪
〜〜                  じゃぁ、また後でね♪


椿はその便箋を折って財布にしまうと、朝食を済ませて会場へ向かった。

試合が凄いのか受付を終わらせると会場から声援が漏れてくるのが分かる。


待合室のモニターを付けると、現在の試合が見れた。

モニターからなので、動きも捕えづらくあまりよく映ってはいないが、どうやらこの後の決勝もあって、超満員の観客がシルディアの華麗な戦いに声援を送っているようだ。


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