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Cross Destiny
【ファンタジー その他小説】

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Cross Destiny
〜神竜の牙〜C
-28

"ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド"
「グワアアアア」
矢と銃弾の雨を浴びて怯む神竜。
「突撃!!」
デュセルの掛け声で一斉に足元に突撃するジェラルドとシーラ兵。
足を次々と突き刺された神竜は少しずつ後退していく。
「俺たちも行くぞ!!」
それに合わせアルス達も神竜に向かっていく。
「インフィニティークルス!!」
アルスは神竜の胸まで飛び上がり十字に剣を振るう。
"ズバッ"
神竜の胸に十字の傷が刻まれた。
次にヴェイルとレーヴェスが同時に飛び上がった。
「斬影閃・狼牙!!」
レーヴェスが十字の傷の部分目がけて槍を突き刺した。
「グアアアアア」
大きなうめき声を放つ神竜、すぐさまヴェイルが追撃をする。
「断空閃・鳳龍!!」
"ガガガガガガガガガガガガ"
そして連続剣が刻まれた。
神竜の血が吹き出る。
「セルシウスティアース!!」
更にウィンがその傷目がけて氷の矢を発射する。
"ズガッ"
氷の矢が刺さった。
"パキキキキ"
そしてそこから神竜の体全体が凍り付く。
「とどめよ!いけーー!!」
アシェルがソウルカノンを一斉に発射させた。
"スガガガガガガガガガガガガガーーーーーン"
「グギャアアアアアア」
低い悲鳴と同時に辺りが爆煙で包まれた。

そして"わあああああああああ"という喜びに満ちた歓声が響く。


数分後煙が晴れてきた。
すると二つの銀色の光が輝くのが見えた。
「ま、まさか」
そして完全に煙が晴れる。
そこにいたのは翼を大きく広げおぞましい形相で立っている神竜だった。
「不死身か奴は!?」
アルス達はたじろぐ
「インフェルノエンド!!」
神竜はなんと炎の聖位呪文を放つ。
巨大な炎が大地から出現し、兵達を焼き尽くした。
「コキュートスファング!!」
そして直ぐ様、氷の聖位呪文を唱えた。
見上げるほどの巨大な氷柱が出現し、その周囲の兵士達が一気に凍り付く。
「トールエナジー!!」
次に神竜は雷の聖位呪文を放った。
天から極大の雷が降り注ぎ大地に突き刺さる。
「エオルウィング!!」
更に風の聖位呪文までも使った。
巨大な二つの竜巻が兵士の命を吹き飛ばす。

いったいどれほどの兵力が削られたのだろうか、ジェラルド軍、シーラ軍、連合軍を含め、アルス達は呆然と立ち尽くす。
「なんて威力だ!それも詠唱無しに。こ、こんなやつどうすれば」
ウィンは恐怖にまみれた声で怯える。
「諦めるな!何度でも立ち上がるんだ!!」
アルスはフォルツとの約束を守り続けようとする。

それから数時間後

アルス達は神竜に攻撃し続けていた、兵士達も次々倒されながら攻撃の手を止めない。
しかしアルスやヴェイル、レーヴェスやウィンの体力や魔力も限界を迎えていた。
更に兵力も次々と削られもはや虫の息だった。

そして


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