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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-15

「はぁっ、ふっ……りゅ、龍介さぁん……」
 唇が離れる代りに、由梨は両腕で龍介の体を強く抱きしめ、互いの密着度を高める。もちろんそれは下の唇も同様で、離れることを望まないかのように龍介の陰茎をすっぽりと胎内(なか)に収めていた。
「りゅ、龍介、さん……も、もう、わたし……」
 膣からの“放屁”は、由梨の限界を知らせる合図でもある。繋がっている部分の微弱な震えが、太股から放射状に広がって、由梨の眉が儚げに歪んだ。
「ああ、いいで……ワイも、もう……」
 先端に集いつつある本能の渦潮。それは、ほんのかすかな刺激を受けただけでも大潮流となって、津波を起こすに違いない。

 ぷぴゅっ!

「ヒィッ!」
 接合部に、またも響いた“放屁”の音。瞬間、羞恥に身体を強張らせた由梨は、しかし、音が生んだ刺激の火花を膣粘膜に浴びて、瞬く間に愉悦を爆裂させた。
「イッちゃいます! あ、あ……ああぁぁぁぁあぁ!!」
「ぬ、ぬぉっ……」
 ぎゅう、と締まる内部。それまでの余裕のある空間が嘘のように、龍介の大樹に蔦の如く巻きついて、たちどころに龍介の脳内を真っ白にさせた。
「ゆ、由梨、そんなに締めたら、ワイ、出てまう―――」

 ぶびゅるる! びゅるびゅるびゅるびゅる!!

「うっ―――!!!」
 本能の赴くままに、龍介は妻の胎内に樹液を迸らせ、それが生む強烈な痺れに意識の全てを奪われた。
「あ、うぅ……」
 精力を余さず注ぎ込んだ龍介は、そのまま、どう、と由梨の身体に覆い被さる。
「龍介、さん……嗚呼……あなた……」
 絶頂の余韻にたゆたいながら由梨は、圧し掛かってきた夫の体を抱き止めて、その重みに激しい愛しさを募らせながら、静かに目を閉じたのだった。


「………」
 壁にもたれかかるようにして、呆然としている桜子。左手を壁に押し当てて、隣室の睦言に耳をそばだてる一方、その右手は、寝巻きの股間部分に潜り込んでいた。
「はぁ………」
 深く熱いため息をこぼすと、その右手をずるりと引き抜く。
 中指と人差し指には、薄暗闇の中でさえはっきりわかるほど、粘り気のあるものが濡れ光っていた。開いてみると、指の間にはっきりとした糸が引くほどに…。
(また、しちゃった……)
 自らの指で、自らの性器を弄る行為。“マスターベーション”“自慰”“オナニー”“手淫”といろいろ称されている性的遊戯だ。ちなみに、それらの単語はいずれも、世間一般に刊行されている辞書にしっかりと載っている。一度、お試しあれ。
(ああ、もう……)
 指を濡らした淫蜜の出所は、さらに酷い状況になっていた。ショーツにしみこんだ自らの愛液は既に冷え、それがべっとりと陰毛に纏わりついてくる感触は、正直心地よくない。
「ビショビショだぁ……」
 性器を弄って、痺れるような甘いものに夢中になっているときは感じなかったが、それで高みを見て現実に戻れば、得もいわれぬ空虚感ばかりが胸を突いてくる。
 桜子はため息をつくと、おもむろに寝巻きのズボンを下着もろともずり下げた。スポーツに通暁していたから、瑞々しくも張りのある両太股が露わになり、その交接部である股間の陰りには、なにやらキラリと光る雫が散っていた。
(パンツ、替えないと……)
 ベッドから立ち上がると、ズボンを完全に下半身から剥ぎ取り、陰毛と太股を剥き出しにしたままタンスの三段目の引き出しをずらす。中には綺麗に丸められた下着が詰まっていて、その中から薄桃色のモノを桜子は取り出し、大きな輪っかのある部分に指をかけてそれを左右に広げた。
 綺麗な逆三角形をした、ピンクのストライプがとても可愛らしい下着である。快活で勝気で“男勝り”とよく言われている桜子も、そのあたりはしっかり乙女なのだ。


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