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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-139

「だ、大丈夫……だよ」
 体を大和に預けるようにして、胸を上下させながら、桜子は言った。
「く……」
 彼女の呼吸に合わせるように、胎内が慎ましやかに収縮している。奥の方へ、奥の方へと吸い込まれるような刺激が陰茎に絡みつき、それを受け流すために大和は深く息を吐いた。

 はぁ、はぁ、はぁ……

 二人分の荒い息づかいが、部屋の中で響いている。
「桜子さん……」
 だが、繋がったままでいつまでも静かにしていられるわけなどない。その囁きが合図のようになって、彼の腰がわずかに上下した。
「あ、あっ……あんっ!」
 桜子のお尻が浮き上がり、そして沈む。もちろん、胎内を貫いている大和の陰茎もその動きに連動して、桜子の粘膜に摩擦を起こした。
「ひっ―――……ッッ」
 腰の密着が深くなった瞬間、桜子の背中がぶるりと震えた。
「………」

 ずっ、ずっ、ずっ……

「ひっ、ひあっ……!」
 大和が律動を始めると、桜子の震えがますます強まる。まだ緩やかな動きだというのに、彼女の反応はあまりにも過敏だ。感度が、高まっているのだろうか。
 それならば、もう少し強い刺激を与えても大丈夫だろう。大和はそう考えると、腰を深く引き、それをやや強めに押し上げた。
「あ、ああぁあぁぁ!」
 途端、桜子が雄叫びをあげた。
(凄い、反応だな……これなら、もう少し……)
「ま、待って……お願い、待って……」
「?」
 桜子の反応を愉しみたくなり、心持ち腰を深く落した大和だったが、吐息の欠片にも似たささやきが生まれたので動きを止めた。
「どうしたんだい?」
「う、動かないで……」
「? やっぱり、痛むの?」
 敏感な反応は、“痛み”によって起こったのだろうか。だとしたら、自分は考え違いをしていたことになり、強めの刺激は彼女に苦しみを与えたことになる。
「ご、ごめん。大丈夫だった?」
「い、痛いわけじゃ……ないんだけど……」
「?」
 ぶるっ、ぶるっ、と背中と尻たぶが揺れている。それをしっかりと支えるために、体勢を少し整えようとした大和は、無意識のうちに腰を押し上げて桜子の胎内を突いていた。
「ヒィッ!」
「あ、ご、ごめん」
 わずかな動きでさえ、桜子の体は大きく揺れる。それほどの大波が、彼女の中に寄せては返し、それを処理することが出来なくなっているのだろうか。
「痛いんだったら……その、よそうか?」
「ち、ちがう……ちがうの……」
「?」
 要領を得ない。彼女は“痛くない”と言っているのに、“動きを止めて”とも言う。
(どうしちゃったんだ?)
 状態を把握できない大和は、躊躇いを覚えた。
「どう、したの……?」
 わからないことは、本人に訊いてみるしかない。
「はぁ……あ、はぁ……」
 だが、肝心の桜子は、荒い呼吸を繰り返すばかりだ。
(仕方ないか……)
 やむをえず、ひとまず間を空けようと、桜子の中に収まっている自己を引き抜こうと大和が腰を落す。すると…、
「あ、や、やだっ、う、動いちゃダメ!」
 その動きでさえも、桜子は敏感に反応した。


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