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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-104

 ちゅるちゅるちゅる…

 と、お湯が今度は腸に満たされていく。洗面器の中が、みるみるうちに空になって…。
「あ、あ、あ………あ、はぁ……」
 全てが、腹の中におさまった。
「ん……ヘンな感じ……」
 違和感はあるが、まだ切羽詰った状態にはなってこない。今まで、充分にお通じがあったから、腸内には固形の穢れが少なかったのだろう。
「今度は、コレ……」
 張った腹部もそのままに、エレナは転がっていたディルドーを両手で持ち上げると、その先端を口に運んだ。無機質な味がして、あまり美味しくはない。それに大きさも、暖かさも、いつも愛している長見のものに比べると、はるかに及ばないものだった。
 それでも、今夜の“恋人”を舌で丹念に暖める。たとえまがいものだとわかっていても、何とか長見の陰部を投影し、それを己が唾液で濡らし続けた。
「ン……そろそろ……」
 口内で温められたことにより、シリコンの表面が柔らかくなってきた。エレナはそれを床と垂直になるように手で持つと、跨るようにしてその先端を自らの媚肉に押しつける。先端が触れたところは、お湯のものだけではない熱いぬるみを既にたたえており、ディルドーを咥えこむと、そのまま沈みこんでいった。
「あ、ああ……」
 圧迫感が、下腹に溢れた。お湯詰になっている腸が、粘膜を通したその裏側に堅い異物をとらえ、おたがいの勢力を誇示するようにせめぎあっている。
「ン……くるしく、なって……ンンっ」

 きゅるきゅる…

 と、かすかな腸鳴りが走る。それをやり過ごしながら、両手でディルドーを固定して腰を上下させてみた。
「ンっ……あっ……あンっ……」

 じゅぷり、じゅぷり…

 と、媚肉が鳴き始める。例え相手が無機質な物体でも、それの起こす摩擦が体に快楽を与えることは変わりがなかった。
「は、あふ……く……うぅ……ン、ンンっ!」
 きゅうぅぅぅ、と切なさが窄まりに襲い掛かる。腸内を洗ったお湯が、わずかなお供を引き連れて、外界への外出許可を求めているのだ。
「あ、ああ………ま、まだ、です……」
 機械的に腰を上下して、ディルドーで膣内を往復する。だが、その往復が生み出す愉悦というものは、エレナを少しも高みへ運んでくれなかった。
「…………」
 エレナは動きをやめ、ディルドーを引き抜いた。ぬらぬらと光るシリコンの先端を、今度は切ない窄まりに押し当ててみた。
「あ、う………ンンンンン!!」
 ず、ずずず……とチューブとは比べ物にならないほど太いものが逆入してくる。とにかく入るところまで、そのシリコンを埋め込んでいく。
「あ、ひっ! ンンン……」

 きゅるきゅるきゅるきゅる…

 お湯によって張っていた腸が、さらに凶暴な異物を迎えたことで、緊急警報を発した。
「あッ、くるし……う、うぅ……」
 下腹に力がこもると、半ばまで埋まっていたディルドーが外に這い出ようとする。
「あ、ああぁぁ………」
 正規の順路で、体外へ出ようとするその動きが、たまらない。
「ン、ンぐ!」
 もう一度、中に押し込んで…、
「あうぅぅぅぅ………」
 ぬぬぬぬ、と抜けないところまで息んで押し出す。栓の役割も果たしているのか、腸内のお湯は、息んだとしても僅かにしか漏れでない。二重の圧迫感が、背徳の悦楽をもたらしている。
「はっ、はっ、はっ……あ、ンンンン………」
 何度も何度も繰り返す。


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