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シスコン
【コメディ 恋愛小説】

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シスコン『第五章』-4

広い庭で花火を楽しむオレ達。
「ふはははは!!!オレは燃える男だぁ!!」
作山が花火を両手に持って千里を追いかけ回している。
「ちょっと…危ないって!!!」
千里は逃げている。オレはそれを笑って見ている。
「………楽しい?」
姉貴がオレの顔をのぞき込んできた。
「………まぁ、それなりに。」
姉貴は笑う。
「それなりに?結構楽しんでるよーに見えるけど?」
オレは姉貴を見ないようにした。
「………あのさぁ。」
姉貴の声のトーンが落ちた。
「…なんだよ。」
姉貴はオレのくちびるに触れる。
「あれってファーストキス?」
「あぁっ!!??」
姉貴はくすくす笑って、オレにでこピンした。
「私が可愛いからってだめでしょ?ま、秋冬にそんな趣味ないだろうけどさ。」
このクソ女………!!!!!
「ほら。いってこいっ!!!」
姉貴はオレに花火を渡した。
「…なんだよこれ。」
「参戦しておいで。あの二人んとこ。」
「………ちっ。」
オレは作山と千里の所に向かった。
「おっ!?四世弟もやるのか!?」
「秋冬君っ、早く止めて!!!」
別に姉貴の言う事聞いたわけじゃねぇ。
「今助けてやる。」
オレは花火を見せた。
「なっ……四世弟!!!対決の時がきたのだな!!くるがよい!!!」
「お前じゃまだまだ勝てねって。」
姉貴にキスがバレたのは痛いけど、
なかなか楽しい旅行だった。
「行くぞ!!」
こうして、南の島旅行最後の夜はふけていった。





おまけ


オレは花火に火をつけた。
作山の顔色が悪くなった。
「おまっ……それロケット花火じゃねぇかぁ!!!」
「あぁ、勝負は常に全力でのぞむべきだ。」
「てめぇっっっ殺す気かぁぁぁぁあ!!!」
ロケット花火は人に向けてはいけません。
良い子は真似しないで下さい。




続く


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