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■LOVE PHANTOM ■
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■LOVE PHANTOM■十章■-7

「生き・・返るんだ。靜里」
歯を食いしばり、痛みに耐え、白い息を吐きだしながら叶は言った。
「お前と出会えてよかった。短い間だったが・・・楽しかったよ」
しかし、叶が再び目を閉じかけた、その時である。何やら、砂の様な、細かい粒が渦を巻くようにして彼を包みこんできた。叶はその異変に気づき、再び目を開け、辺りを見回す。
「これは!」
彼を取り巻く砂の正体は、叶自信だった。砂によく似たそれは、叶の足の指先から生まれ、風に巻き上げられて徐々に下から上へ飛び上がってきていたのだ。
「俺が、砂に?」
突如の異変に驚きを隠せず、叶の声が震えた。
 しばらくの間、叶は自分の足元を見ていたが、その症状は止まる事なく進行し、ついには膝の辺りまで進んできていた。
叶は自分が砂になっていくのを目の当たりにしながら、目を細め、苦笑した。
「このまま・・風になるのも一興か」
 叶は、視線を足元から靜里へと戻し、
「また、会えるといいな靜里」
少し笑って見せた。


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