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子羊の悩ましい日々
【ファンタジー 官能小説】

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『子羊の悩ましい日々 〜メイデンバタフライ編〜』-5

「とっても……よかったです……」
 そう言いながらロイの髪を優しく撫でる。これでは男女の立場が逆だとぼんやりと考えながら、疲れきったロイは荒い息をつきながらなすがままになる。
「次は私の番……」
「じゃんけんに負けたー」
 青髪少女の嬉しそうな声とポニーテール少女の悲鳴にロイは我に返る。
「あ……」
 そう、まだ2人の相手をしなければならない。2人ともこれが初体験で、今の2人の交わりを見て闘志をみなぎらせている。しかも、どちらも今のショート少女よりも激しそうだ。
「あの……また明日というわけには……」
「明日はまた最初から訓練ですわ」
 うらやましそうにロイたちの交わりを見ていた指導役が割り込む。
「え……!?」
「一度だけの実施訓練では不安ですから、明日はまたシチュエーションを変えて捕獲のところから始めます。ちなみに、今日を含めて4日間のメニューということでソフィア司祭長より許可はいただいております。あ、1日休憩を挟みますのでご安心下さい」
 次々と明らかになる真実に、ロイの目の前は真っ暗になるのであった。
「本日は、残りの2人と交わっていただいて終了ということになっております。それでですね、途中の日にですね、やはり熟練者の私が3人に見本を見せようと思っているんですよ。もちろん子羊様との実戦を見てもらってという形で。どうでしょう? いい考えですよね? そうですよね? はい、決定しました。いつにしようかしら。毎日ってのもいいかもしれませんね。どう思われます?」
 ここぞとばかりにメニューを組み立てていく指導役の嬉しそうな顔を見ながら、ロイは改めて自分の身の不幸を嘆くのであった。
「地母神ラーナ様、あんまりですぅ……」
 その声は誰にも届かない。
 そして、痺れを切らした青髪少女が、跪いて祈るロイを押し倒すのであった。   


※子羊ロイの記録※
(各月6日で1周、計5週の30日 12ヶ月で1年)

水色の月(6日1周、計5週)
1日 アルディア地区ラーナ神殿赴任、歓迎会 <ソフィア司祭長&50人のモンスター>
2日 <ソフィア、メイデンバタフライ3人>
3日 <メイデンバタフライ4人>
4日 休日 <ソフィア>
5日 <メイデンバタフライ4人>
6日 <ソフィア、メイデンバタフライ4人>


※モンスター図鑑※

メイデン・バタフライ
モンスターレベル:24
生息域:温帯〜熱帯の森
希少度:10(1〜20で判断。数字が大きいほど希少)
特殊能力:麻痺、眠り、魅惑、など数種類の効果を持つ鱗粉
魔法:風の精霊魔法。長く生きている者の中には黒魔法や白魔法の一部を使える者もいる。
食事:花の蜜
人への変化:触角だけ残る。また、昆虫の蝶の姿になることもできる。
人への態度:おおむね友好的。交尾をするために拉致した人間は、責任持って森の入口まで送る。人間とのロマンスも稀にある。
備考:卵の期間1ヶ月、幼虫の期間2年、さなぎの期間1ヶ月を過ごしたあと成虫になり、成虫になった後は50年弱生きる。老化は人間の外見年齢20代前半でストップする。


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