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【魔術師】の戦いと受難
【ファンタジー その他小説】

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【魔術師】の戦いと受難 いち 〈中〉-1

「おはよぉ〜。あぁぁぁぁあ!寝みぃ!」
眠さでダルい頭を振りながらリビングに降りてった。「兄さん、おはようございます。」
未菜はもう朝食を食べてた。
「兄さん早くしないと遅刻しますよ。」
時計を見る。時刻は八時・・・・マジやべぇっ!
「未菜っ!早くしろ、さっさと行くぞ。」
「あっ!ま、待ってくださいよぉ。にっ兄さぁ〜ん。」
未菜の声を聞きながら俺はさっさと学校に行くことにした。

ー「朝のニュースです。今朝港区の廃工場で女性の変死体が発見されました。学制服を着ていたことから静海高校の【魔法科】の生徒と判明しました。死体には大型の肉食獣に噛まれた痕などがあり警戒を強めています。付近の住民は十分にお気を付けて下さい。」-



「おっはよ〜。顎、今日も相変わらずカッコいいね。」
と、長い黒髪をたなびかせ走りよって来る一見美少女。・・・はぁ、見掛けだけなら女なのに。
「男に言われても嬉しくない。・・・あぁ、嬉しくないぞ亜稀。」
そう、この一見美少女は実は男だ。俺の幼馴染みで親友、箕島亜稀【みしま あき】っていう。
「良いじゃない、亜稀の心は女の子なんだから。」
亜稀の後ろからやって来た雫が言った。
「本当ですぅ、私なんかよりよっぽど女の子してます〜。」
女の子してるって・・・未菜よ遠巻きに演技してるって言いたいのか。結構酷いぞお前。
「ありがと〜私本っっ当に嬉しい。未菜ちゃんもとっても可愛いわよ。」
本気でお礼を言う亜稀。あぁ〜ぁ、未菜の顔が引きつってるよ。
「でも、顎ゼンゼンときめいてくれないのよ。」
「だれが男にときめくか!!俺はそんな趣味はねぇ!」
そう言う俺に亜稀は、
「そんなつれないこと言わないでよ。まぁ顎に手を出したら雫に【魔法】撃たれちゃうかもね。」
そんなこと言う、雫は急にあたふたしだして。
「何でそうなるよの!!べっ別にわたしは・・・」
何か面白い、ただ疑問が一つ
「何でお前が俺に手を出すと雫に【魔法】撃たれるんだ?」
そう何で【魔法】を撃たれるのか分からない。
「・・・・・ぇ」
「・・・・・・」
「・・・・ほっ」
三者三様の反応だが共通項が一つある。視線が冷たい。
「に、兄さん本気で言ってます?」
一番早く復活した未菜が俺に聞く。
「いや、マジだ。」
素直に言うと、
「「「・・・はぁ、」」」三人揃っての溜め息でかえってかた。・・・なんか居ずらい。
「そ、そう言えば知ってる?今朝のニュースでやってた殺人事件」
亜稀が話題を変えようとしてくれた。ナイス・・・って殺人事件だと。
「殺人事件ってどゆいうことだよ」
・・・まさか、
「朝のニュース見なかったの?なにか分かんないけど大型の動物に噛まれた痕があったとか。」
大型の動物に食い殺された痕か、
「なぁ、それって【魔力】が無くなってたって言ってなかったか?」
これで【魔力】まで無くなってるとするとやっぱりアレの仕業かも知れん。
「うぅ〜ん、ごめん噛まれた痕があるって以外は特に何も言ってなかったわよ。」
そうか・・・でも確かめる必要があるな
「よしっ、悪い俺用事出来たわ。亜稀、俺休みって言っといて。」
言うが早いか俺は走り出した。
「ちょ、ちょっと顎ぉ〜っ。・・・行っちゃた。」


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