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脅迫文=恋文?
【コメディ 恋愛小説】

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=シリーズ番外編・白木麻衣と矢城孝之の修羅場-1

あーあ、やっちゃったわね。
もう書かないとか言いながら、最近本当に書けないからって読者からのリクエスト利用するかしら?
最もな理由つけて、自分を納得させてんのね、きっと。(図星)
まぁ、良いわ。前からアタシ達だけ書かないの、不満だったし。


『=シリーズ番外編・白木麻衣と矢城孝之の修羅場』


現在、アタシは二十歳。大学の二回生だ。
紅葉が南の方でちょっと始まったらしい、そんな季節。
アタシは友達と待ち合わせしている。孝之はどうしたかって?
なんか今週はちょっと忙しいと、前から言ってた。まぁ、先週末にイチャイチャしたから大丈夫。
アタシはあの時の孝之の愛と温もりでしばらく生きていけるぐらい愛してもらった。
はぁ……。(思い出し中)
それにしても遅いわね。約束の六時、もう過ぎてるわよ。
時間は有限なんだから、効率良く使っていかないと!
「麻衣〜」
「いたいた!」
「やっと来た。遅いわよ!!」
大学の友人二人がこっちに駆けて来る。
「ちょっと遅れただけじゃん」
「そぉそぉ。あんまりプリプリすると、皺が増えるよぉ」
……全く。
「まぁ、良いわ。行きましょ」
駅前からちょっと行った繁華街にある、イタリアンレストランが今日の目的地。
最近、その店のパスタが雑誌に載って、それ以来結構注目されてるレストラン。
孝之と行きたかったけど、仕方ない。友人との付き合いも大切にしなきゃいけないし。
「そういえばさぁ、最近彼氏とはどうなの?」
歩いていると友人Aの友里恵が聞いてきた。物凄く、今時って感じ。
「孝之くん、だっけぇ?」
間延びした口調なのはBの秋葉。これでも頭の回転はかなり早い。
「上手くいってるわよ。孝之とアタシはまさにベストカップルだもの」
そう、『異性』で付き合うなら、アタシ達は互いのパートナーしか考えられない。孝之がフランスに行ってた四年を除けば、アタシ達は幼稚園から、十年以上の付き合い。
もう結ばれるべく結ばれたって感じよね!!
はぁ〜、孝之……。
「麻衣〜?」
「あ〜、ダメだこりゃ。完全にトリップしてる」
……はっ!?
「あ、帰ってきた帰ってきた」
「現実の世界におかえりなさーい」
た、ただいま。
とまぁ、そんな感じで、目的地に到着。
落ち着いた感じの中にイタリアっぽさがある外観。うん、アタシが好きな雰囲気だ。今度は孝之と来よう。
「いらっしゃいませ」
ドアを開けたとの同時に、落ち着いた感じの声がアタシ達を出迎える。
あれ、でもどっかで聞いたような……。
「お、太田くん?」
「え……げぇっ!? し…白木さん!?」
げぇっ、って言ったわね、この子。
「何で、そんな奇声を発するのよ。それがお客様に対する態度かしら」
「う…」
「まぁ、良いわ。さっさと席に案内してくれない?」
「いや、白木さん。その、今日はちょっと……」
「何、それって入店拒否?」
「ち、違うよ。でも、今日は…」
どうしたのかしら?
何か、うろたえてる。
「…厨房でゴキブリかネズミでも出たの?」
後ろで2人が『えぇっ!?』と飛び上がった。
「いやいやいや、先週バルサン焚いたから、それは大丈夫!…じゃなくて、そのなんつーか今日はやめといた方が良いというか…」
顔の前で、手を左右に振って必死に否定してる。違うんなら、なんでそんな事を言うのかしら。


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