投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ふたり
【幼馴染 恋愛小説】

ふたりの最初へ ふたり 46 ふたり 48 ふたりの最後へ

ふたり【大・波乱・結】〜波乱が招いた‥‥あかねとのキス〜-2

「あかね‥‥怖くないの?」
あかねは少し眉をひそめる。
「ちょっと‥こわい。」

やっぱり‥‥そりゃそーだよ。あの人達、目が普通じゃないもん。

「あれ? エリカ、また泣いたの?」
「へ?」

「涙のあと‥ついてるよ」「うそ!?」

やばい!こんな顔、ユキに見せられないよ!

「お手洗い、行ってきたら?」

「でも…」

「あかね、平気だよ。 ほら、行ってきなよ。」
あかねはそう言ってあたしの背中を押す。

「ごめんね‥‥すぐ戻るから。」

あかねはヒラヒラ手を振っている。
あたしは集団から軽く視線を浴びながら、トイレに向かった。



──遡ること、5分──


パタパタパタパタ―‥…

エリカは走って教室から出て行ってしまった。

‥‥怒らせちまったな。
俺の方からあんな約束しといて、その俺がこんなじゃぁ怒って当たり前だよな…

立ち上がると、裕也が近付いてきた。


「喧嘩かー?珍しいなぁ」「‥‥いや、俺が悪りーんだよ…」

「う〜〜ん… いんや、お前は悪くないよ。」

「え?」

「昔っからそうだ。
なんかあると全部自分のせいにして塞ぎ込む。
お前、責任感強すぎて自分を追い詰めてんだよ。」
「………」

「誰も、それが悪いなんて言ってねぇからな? むしろ素っっ晴らしい事じゃねぇか。
やっぱお前みたいな奴じゃないと、あのふたりを守っていけねぇよ。‥‥それに、お前がどっちを選んでも間違いじゃねぇと思うぜ?」

「そう…か」

「まっ!俺はいつでもお前の味方だ。 親友ーー。」

「‥‥くさっ」

「あぁ!!? 言ってるこっちが1番くさいんじゃボケェェーー!!さっさと追いかけんかいーー!!」


俺は走り出す。
足取りも軽くなった気分だ。
教室の扉の所で止まって、裕也に礼を言おうと思ったけど、なんか酌だから代わりに中指おっ立ててやった。

‥‥さぁっ!急ぐか


「ちっ、かわいいことしやがって‥‥おっと、これは禁句だったか。」

裕也は眉間にシワを寄せながらも笑っていた。


ふたりの最初へ ふたり 46 ふたり 48 ふたりの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前