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彼女
【ノンフィクション その他小説】

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彼女-2

それから1ヶ月…まだ来ない君に逢いに行こうと家まで行ったんだよ。

だけど君は居なかった…。

君は写真の中で笑ってた…。

そう…僕は知らなかったんだ…あなたが先立ったことに…。

仲間は知っていた…でも僕には教えてくれなかった…。

彼女の遺言を守って…。

彼女は、僕には教えないでくれと言ったらしい…。
悲しむからと…。

仲間は知っていたらしい…彼女がそう長く生きられる身体ではないことを…。

あの時の寂しそうな表情は…この事だったんだね…。




君が居なくなった世界を僕はまだ生きている。

後を追おうと思った事もあった…
だけど、後から見付かった僕宛の遺書に勇気付けられた…。

『あなたと過ごした3ヶ月間はとても楽しかったです。
突然あなたの前から消え去る私を許してください。

まだ…生きたい…。
あなたと生きたい…。

だけどもう無理みたい…。

だから、私の分まで生きて…。
私はあなたの心の中にずっと生きているから。』

僕は生きるよ…君の下へ向かう日が来るまで僕は、心の中に住むあなたに見れなかった景色を見せてあげるんだ。


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