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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜4〜-1

「そんで、数馬のやつ、一人だけ泣きだしちゃって・・・」
「昔から数馬は情けなかったのね。」
「まだありますよ。例えば・・・」
「数馬。」
「何だ?結衣。」
「会わせてはいけない二人を会わせてしまったわね。」
「言うな。今激しく後悔してるところなんだから。」

〜先輩+幼馴染=最恐〜

「数馬〜昼飯食べようぜ〜。」
「お〜、食うべ食うべ。」
「そういやお前昨日先輩とデートしたんだよな?」
「ああ、したよ。」
「どうだったんだ?キスぐらいしたか?」
「したかったんだけどな。色々とあってできなかった。」
「かぁ〜、情けねえな。」
「ほっとけ。そういや先輩全然お化けとか怖がってなかったぞ。」
「あ〜、そうか〜、予想外れたな。」
「でも高所恐怖症だった。」
「へぇ〜、それは意外だな。」
「ああ、先輩にも弱点あんだな、って思った。」
「まぁ、そりゃ先輩も人の子だしな。」
「そのせいでキスもできなかったし、複雑骨折寸前になったけどな。」
「どういうことだ?」
「まぁ、かくかくしかじかとなってだな。」
「わっはっは、そいつは災難だったな。」
「もういいかげん慣れたよ。・・ああ、そういや先輩にお前のこと少し話してだな。今度、一緒に遊ばねえか?」
「ん、俺は別にかまわんよ。いっぺんどんな人か話してみたいって思ってたし。結衣にも俺から言っとくよ。」
「頼む。」
「何する?カラオケでも行くか?」
「ああ、そんな感じでいいんじゃね?その後飯でも食べて。」
「わかった。・・そのから揚げうまそうだな。」
「そのウインナーと交換でどうだ?」
「いいだろ、交渉成立。」

「先輩、今度の土曜空いてますか?」
「空いてるわよ。」
「この前言ってた憲一紹介しようと思うんですけど。」
「ああ、数馬の幼馴染っていう。」
「ええ、だから4人でカラオケでも行こうかなって。」
「4人?」
「ああ、後太田結衣っていう友達も一緒です。」
「・・・その娘とはどういう関係なの?」
「憲一の彼女です。知り合ったのは高校入ってからですけど。」
「ならいいわ。」
「ひょっとして先輩妬きました?」
「あんたの冗談にしてはなかなか面白いわね。誉めてあげる。」
・・・やばい、泣きそう。


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