投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

無銭湯記スパゲッチュー
【ファンタジー その他小説】

無銭湯記スパゲッチューの最初へ 無銭湯記スパゲッチュー 29 無銭湯記スパゲッチュー 31 無銭湯記スパゲッチューの最後へ

無銭湯記スパゲッチュー 〜復路〜-11

第31話 『奪取でダッシュ』
「キャスター?」
 それは初めて見る、黒い魔法石だった。
 噂では、あらゆる魔法力を吸収してしまうらしい、魔道士も触るのを嫌がる代物だそうだ。
 レイモンドは自慢げに言った。
「えへぇんだ! これ取って来るの大変だったんだからねぇ」
「へぇー、やるじゃないか」
 一応、俺はレイモンドを誉めもする。
「後はこれを、天才じじい博士の所へもっていけばいいのね」
 レイモンドの言葉に、これでやっとフィリスもまともな魔道士に成れるだろうと、俺もホッと一息入れる。
 すると丁度そこへ、フィリスが駆け込んで来たではないか。
「ねえ聞きました! 博物館から国宝とも言われていた『黒魔石』が盗まれたらしいですわよ!!」


 俺はレイモンドとフィリスに向かって、怒鳴るように言った。
「急いで旅のしたくをしろ! いいっ行くぞ!!」
 どうやらしばらくこの町にも、戻れないだろう。

 つづく


無銭湯記スパゲッチューの最初へ 無銭湯記スパゲッチュー 29 無銭湯記スパゲッチュー 31 無銭湯記スパゲッチューの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前