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Twilight Closse
【青春 恋愛小説】

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Twilight Closse [ 〜強敵=友〜-1

Twilight Closse [ 〜強敵=友〜
さて、昼時に帰るっつったが、どうした物か。
家に帰ってまたここに戻ってくるのもメンドイ。だが、マンション前に座ってるのも怪しいし、溶ける。
「どうしたもんかな」
にしてもあそこまで拒否されるとは…
やっぱ、女の子は皆デリケートなんだろうか?
『女心を理解してないのよ。平野は』
ちょっと前に言われたセリフを思い出す。
あの時は只の負け惜しみの捨て台詞と思ってた。
でも今は違う。俺は余りにも考え無さすぎたんだ。
「…料理は俺に負けてる癖に…」
非常にムカムカする。気分が悪い。きっと、今日が暑くて仕方がないからだ。
ふと、横を見ると、道路を挟んで本屋があった。
立ち読みでもするか…

パラパラと料理雑誌を読む。
読んでるのだが…中々頭に入らない。
さっきの震える奥山が頭から離れず、本に集中できない。
俺だったら何を見られたらあんな反応をするだろうか?
…人に見られて恥ずかしい物…
強いて言うなら裸…
「はぁ…バカか俺」
「独り言?平野」
後方斜め右からだ。
さっき思い出してた台詞主が俺に話しかけてきた。
「げ…西野…」
「げ、とは何よ」
西野そのみが、しかめっ面で立ってた。

西野そのみと初めて会ったのは三年前…すなわち、中学一年生の時だ。
あの頃は大して成績は良くなかった。少し強引だが、リーダーシップもあり、そしてそこそこ可愛かった。
ある日の調理実習の時だ。じゃがいもの皮剥き速度が負けたのが悔しかったらしく、その日から俺に付きまとい、何かと勝負を吹っ掛けて来るようになった。成績も俺に対抗する
ように上がり、生徒会長にまでなるくらいになった。
高校までわざわざランクを落として同じ所を受ける粘着質で執念深い、今風に言うと、ウザい奴だ。
…今会いたくないお方だったのにな…
西野はきつい顔で俺を一瞥した。
「何でここにいるの?」
「何って…本を読みにだよ」
「アンタの家の向かいに、ここより品揃えの良いところがあるじゃない」
奥山の世話に、と言おうとして止めた。
コイツの事だ…何かといちゃもん付けて勝負事に持ってくに違いない。
「何だって良いじゃないか。お前には関係無いだろ」
ムスッとしてた顔が更に邪気を帯びて、西野が突っ掛かってきた。
「アンタを把握してないと、見返す事すらできないでしょ。分かりなさいよ」
「プライバシーの侵害だ。勝ち負けとかつまらない理由で人を振り回すな」
「プライバシーとかどうとか言う前に、私の個人としての尊重は…」
ああ…またくどくどと何かを語りだしたぞ。
俺はいつもの様に悟られぬよう聞き流した。
「…だからよ。わかった?さ、理由を言いなさい」
「ん?ああ。理由ね」
まずい…この状況を打破する方法は…
「なぁ西野。やっぱ本屋で会話してるとさ。周りの客に悪いんじゃないか?」
「ん?それもそうね」
よし!食い付いた!
とりあえずこの狭い空間じゃ逃げる事すらままならない。かといって、真正面から対立して勝つのは面倒…。なら、場所の移動だ。
「適当な所で話しようぜ?何かあるだろ?喫茶店とかさ」
「んー、アンタの言う通りね。じゃ、あそこのファミレス」
西野の差した方向に、何処にでもあるチェーン店が建っていた。
よし…あの距離なら何とか…って、
「…あ〜、西野?お前は何でそんな事をするのかな?」
俺の手をしっかり掴み、俺を引っ張る西野は答えた。
「逃げる気だったでしょ?」
ば、バレテター!
「あ、いや、そんな気はハナから持ってませんことデスヨ?おい。ちょっと!」
何て握力。押しても引いても奴は俺を放さない。連邦のMSは化け物か?!
「さ。行くよ」
俺はいとも簡単に西野に引きずられ、ファミレスに連れていかれた。
この俺が…一枚下だった…と言うのか………


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