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Twilight Closse
【青春 恋愛小説】

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Twilight Closse X 〜ニラ玉〜-2

「ほれ」
適当に殻をどかして座り、さっき買ってきたスケッチブックを、向き合った奥山に渡した。
口で会話できないなら文字で会話すれば良いじゃない。マリー・アントワネットじゃないが、我ながら良い考えだと思った。
まぁ、漫画でスケッチブックで意志疎通するキャラがいたから思いついただけなんだけどな。
「ちょっと、それで俺に何か言ってみろよ」
マジックを渡して、奥山を促した。二分程、奥山は困ったような顔をした。俺はその間待ってたし、奥山も真面目に考えてたみたいだ。
悩んだ末の奥山の書いた文は、実に筆者の気持ちが分かりやすい文だった。

[今日のご飯は何ですか]

「ブッ…」
いや、そうきたか。流石の俺も、それは予測してなかったぞ。思わず吹いちまったぞどうしてくれる。
[笑わないで下さい]
「いや、笑ってねぇよ」
もちろん俺の弁解は信用されなかった。自分でもバカな言い草だと思ったさ。
「ニラ玉だ」
俺の言葉で、一瞬、奥山の目が光った様に見えた。
「ニラ玉、好きなのか?」
ビクッ、と奥山は反応した。隠してた感情を読まれて、驚いたみたいだ。
「好きなんだな」
何か迷った顔をして、奥山は頷いた。恥ずかしかったのか、少し赤くなってる。
俺はいつもの様に、台所に入った。

他はどんな作り方をするかは知らないが、俺はニラ玉をお好み焼きの要領で作る。平べったくして上からソースとマヨネーズをかけたら出来上がり、だ。
「ほれ。出来たぞ」
そわそわしてた奥山は無表情で、だが嬉しそうにこっちを見た。
それもそうだ。俺がまだいなかった頃は好物なんて食べれなかっただろう。俺がこんな状況なら、コイツみたいに手づかみで…
食う訳ねぇ!
「おい!ちゃんと箸を使え!」
はしたない。流石にそれは許されない行為だ。俺はコツンとゲンコツ一発、奥山の上に落とした。


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