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One day.
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Melancholy-1

私の悪いクセはたまにひどく落ち込むとこだと思う。
特に理由なんてないけど時々マイナス思考が止まらなくなる。
今日だってそう。
普通にテレビを見てたのに気付いたら泣いていた。
何が悲しくてってわけじゃないけど、情緒不安定なのかな?
なんか妙に淋しくて不安で恐くなる。
いつもは強がって明るく振る舞ってるから、こんな時どうしたらいいのか分かんない。
恋人には言えない。
弱い自分を晒したくない。
会いたいなんて、寂しいなんて言えない。
愛してる?なんて聞けない。
だって彼に拒絶されたら生きていけなくなる。
私が自分を保てたのは彼がいたからだから。
誰にも言えなかったけど、辛いことがたくさんあった。
笑ってたけど本当はかなり傷ついてた。
それに気付いて助けてくれた人だから、絶対手放したくない。
「寂しいよぉ…」
ポロポロ流れる涙をどうやって止めたらいいのかわからない。
彼は仕事で疲れてるから。
困らせないって決めたんだもん。
我儘何て言わない。言えない。
聞き分けのイイ子になんなきゃ。
だけど我慢しても我慢しても涙が流れる。
「ぅ…ぇ…、ひっ…く…」
子供みたいに泣いてると段々頭がぼぉーっとしてくる。
困らせないって決めたけどこのくらいいいよね、って自分に言い訳して1通のメールを送った。
『1番好きなのって何?』
分かりにくいかもしれない。
好物とか言われたらどうしよう。
そんなちょっとした不安を抱えつつ彼の返事を待つ。
ピピピピピ…♪
『お前だけど。何で今更そんなこと?』
また涙が止まらない。
どーしてこの人は私の欲しい言葉を、こうも簡単に言い当てるんだろう。
ホント離れられなくなるなぁと思いながら歪む視界で返事をうった。
『私も。ありがとう』


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