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紅館の花達
【ファンタジー 官能小説】

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紅館の花達〜金美花・返り咲き〜-14

『…………』
『…………』
少しの間、私とゼロは黙ってお互いを見つめていた。
がそのうちゼロがニコリと笑って呟いた。
『アルちゃんは相変わらず、ないすばでい、だね♪』
そういうとゼロは顔を引っ込めてスーが居る方に駆けて行った。
『スーちゃん♪ 露天風呂に行こうよ♪』
『え〜、あそこ寒いじゃない。』
『温泉に入るから大丈夫♪ ほら、行こうよ〜』
スーはちょっと乗り気では無さそうだったが、やがて根負けして二人は露天風呂に向かったらしかった。
『………助かったわ………』
ゼロが機転をきかせてくれたおかげでなんとか状況を脱せたようだ。
情事を中断され、ちょっと冷静に戻った私達。
『ん、一旦部屋に戻ろうか………また来たら流石にな。』
『そうね………』
その後、私とキシンはそそくさと着替えて私の部屋に戻った。
もちろん続きをするために。

『んあぁ!!』
キシンの男根が私を深くえぐる。
さっき着た服を脱ぎ捨てて、二人とも裸に戻りベットで抱き合った。
『あぁ………キシンのが………太いの………』
『アルネがきついんだ………』
ズヌッ、ズヌッ、ズヌッ―――
粘着質な音と共に愛液が掻き出されてシーツに染みを作っていた。
私は両手をキシンの背に回し、襲い来る快感に流されないように耐えている。
どうにも一突きされるごとに気持ち良過ぎてイってしまいそうなのだ。
『あっ、うんっ、はぅぅ〜〜』
『可愛いな、アルネ………』
キシンは口付けをして舌を吸い取ったかと思えば。
手が振動でプルプル揺れ動く乳房を揉みしだいたりと容赦ない責めを展開してくる。
『気持ち良い? アルネ、感じてる?』
耳元でそんなことを囁かれ、答えようとしたところで急に男根が強く早く膣の奥を突いてきたため私はただあえぐしか出来なかった。
『ふぁぁ! ば、バカァ、み、見ればわかるでしょ………ひゃっ! ふぁぁぁぁ!!!』
敏感になった陰核を指で弾かれて、途端に絶頂に襲われる。
手足が自然と伸びて硬直した後、一気に脱力すると男根が膣から抜ける感触がした。
荒れた息を整えているとキシンは私をうつ伏せにして腰を持ち上げた。
『イッたみたいだな、じゃあ俺もイカせてくれよ、アルネ。』
バックから、再び男根が挿入される。
『んぁぁ! ま、待って! まだイッたばか………あふっ!』
ズンッと子宮まで伝わる深い突きに頭が真っ白になりそうだった。
『イッたばかりなの………にぃ………』
ズンッ、ズンッ、ズンッ―――
イって敏感になった私は再び絶頂を迎えそうになっていた。
それは責めているキシンも同じなようだ。
『うっ………だ、出すぞ! アルネ!』
『な、膣に頂戴! 出して、キシン!』
キシンの精を受けとめたい。
キシンも私の中に出したい。
二人の合意がさらに快感を高め、フィニッシュへ拍車をかけた。
『い、いくぞーーー!!』
『キシン………来てぇ!!』
ドクン! ビュル、ドクン、ドクドク―――
ズンッと深くに男根を突いた瞬間、中で暖かい感触が広がっていった。
あぁ、私は今キシンの精を受けているんだ………
『………くっ―――』
ニュルリと柔らかくなった男根が抜かれると、膣からは収まりきらなかった精液が流れでてきた。
トロリとしたそれを指ですくって、眺めてみた。
なんだか、膣に残る暖かい感触がとても幸せだった。
『………』
『そんなもの、しげしげと見るなよ。 出した方としては恥ずかしい。』
キシンがタオルで私の指を拭いてくれた。
そして粗方お互いの体を綺麗にした後、私達はベットで横になっていた。
紅様とシャナさんを見習って、キシンの腕を枕にして。
『………愛してる、アルネ。』
『どうしたの? 急に。』
私の髪を撫でていたキシンが呟いたのだった。
『なんとなく………』
『そう………私も愛してる………』
クスクスと微笑んだのは、どちらだろう?
どっち………かな。


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