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fantasy ability
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fantasy ability・2‐驚愕!神城家、そして、゛可能性゛の正体‐-3

「‥‥正しく、゛それ゛は、゛可能性゛を秘めているようね‥。‥‥いいでしょう、教えてあげます、私達の正体を。ですが、貴方が逃げないように結界を張ります‥、いいですか?」
「‥‥はい。」
「‥光。」
「はい。」

辺りが公園に居た時みたいに、一瞬にして、また薄暗い空間になった‥‥

「‥‥皇希君、貴方が知りたいのは、どちらから?」

「‥‥そうですね。しいていえば、゛可能性゛の正体ですかね。‥自分に関わっている一番の問題ですからね。」


「‥‥解りました。では、お答えしましょう。゛可能性゛とは、貴方が゛神の王゛かもしれないという事です。‥貴方は、神を信じていますか?」

「いえ。完璧に信じてないって、言ってないといえば、嘘になるでしょうけど‥。それが何か?」

「‥鈍いわね。私達は、一応神よ。もっとも、今は罪神(ざいしん)と呼ばれているけどね。」
「!!!!」

「話を元に戻すわね。今から、約10万年の天界の事よ‥。私達、総合的な‥つまり全知全能の神と呼ばれる事も、あるわね。‥天界の大都市、センターサークルにある集神城という城に元々、住んで居たの。
そこにね、冥界の王、混沌の覇者である、゛カオス゛率いる一億の部隊が押し寄せて来たのよ。その時に、防衛隊長であった、‥‥私の夫、神城 凰輝(こうき)だったのよ。その時にね、彼の魔力の暴走があってね。敵は゛カオス゛と四天王、約100名を残して、そして、集神城も崩れてしまったのよ。‥‥‥その後、彼は消えたのよ。光とともに。」

「‥‥関係が無いように思えるのですが?」

「‥ここからが大事なのよ。私達はあれから、天界から追われる者になったの、その時にね、ある神がこう言ったの。
『地界に降りて【真】という文字が背中に書かれた男性を捜しなさい。その子がきっと、‥‥知っているわ。』と
‥だから、私達は地界に降りて捜していたの。゛可能性゛を信じて‥‥。」

「‥‥だからといっても、僕がその人ではないし‥‥、ましてや、知っている訳ないですよ!」

俺は、この場から逃げたいと思った‥、しかし、この空間から逃れる術を知らない。
《‥‥仕方ない。゛力゛を貸してやる。一瞬、間を開けてやるから、全力で走れ!‥いいな!》

『なっ!!だ‥‥』
誰だ!?と思った刹那、空間の一部が突然、開いた。

「「「「「「「!!!!!!!」」」」」」」

俺はその刹那、足がちぎれそうな勢いで走った。周りの者は、慌て反応するが、間一髪、振り切った。食堂を出て、玄関へと走る。

「くそっ!一体、何なんだ!」

理由(わけ)も解らずに、ただひたすら走った。玄関の前に、人影が見えた。
優、咲、凜が立っていた。
「ここは、通しませんよ。」

方向をずらす、右にあった部屋へ入り、窓ガラスを蹴り割り、外へ出た。
「‥‥なんて、無茶苦茶な方だ。」




『あと、百メートル!!』
ふと、入り口を見ると、光先輩が立っていた。口が動いているが、わからない。


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