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〜グラドルAの受難〜
【アイドル/芸能人 官能小説】

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〜グラドルAの受難〜-1

いつもより幾分緊張した面持ちで彼女は椅子を引き寄せた。
 「変な話ですけど、服着たままインタビューされる方が緊張するみたいです」
 スタッフから好意的な笑いが返ってくる。場の空気が和らいだ。
 彼女はきちんと膝を揃え行儀良く座った。長い脚が窮屈そうに折りたたまれている。
 長い髪を嫌味にならない程度にかきあげると、彼女は真直ぐにインタビュアーをみつめた。

―まず、お名前からお聞かせ願いますか―
阪上瑠季亜、23歳。
アイドルユニット『はろうぃん』の第一期メンバーです。

―現在の活動内容について説明して下さい―
主な仕事はカーレースやイベント会場でのコンパニオン、最近はグラビアの仕事もやらせてもらってます。

―ファンの反応はどうですか?―
デビュー2年目なんですけど、雑誌以外にもテレビのお仕事も増えてきて街でよくファンの方に声をかけてもらえます。
あ、そうそう。テレビって太く見られるんですよ。会う人からよくテレビで見るより痩せてますねって言われます。
これからはブラウン管に写る機会も多くなるわけだから、少し考えないといけませんね。

―今のお仕事については満足していますか?―
レッスンはハードだし、身体のケアもおろそかにはできない。アイドルって結構たいへんなんですよ。
でもね贅沢は言えない。なりたくてもなれなかった人を私たくさん知ってますから。
こうやってお仕事できるだけ、感謝しなくっちゃ。
グラビアの撮影とか大好きですよ。

―今後の予定については?―
この春に二冊目の写真集を出す予定です。それから、テレビや舞台での仕事をもっと頑張りたいです。

―写真集の内容はセクシー路線なのでしょうね―
 詳しくは言えませんが、ファンのみなさんに喜んでいただけるような作品に仕上がると思います。


 最後の質問こそ歯切れが悪かったものの対談は概ね良好に終わった。
 今のルキアにそれ以上のことを望むのは酷だろう、と向田はひとりごちた。
 移動中の車で二人は押し黙ったままだ。窓を外の景色が流れている。
「最近ますますきれいになるな」
社長の向田が隣に座る自分の娘のような歳の女をみて、そう漏らしたとしても誰も不思議には思わないだろう。
車窓に写るルキアの横顔は歳相応の落ち着きとわずかな疲れをみせていたが、デビューした頃の初々しさまでは失われていない。
当時は黒かったつややかな髪は栗色に染まっていた。彼女の日本人離れしたルックスに映えなかったからだ。
きりりと、つり上がった眉。絶妙のバランスで配置された切れ長の目。妖しく濡れる淡い瞳。
そして肉感的な、やや厚めのくちびる。全体的にきつめになりそうな印象を、ささやかに存在を主張する鼻梁がやさしく包み込んでいた。
対談後にテレビの公開録画が入ったため、肩を出した衣装はそのままだ。剥き出しになった肌は健康的で女性らしさを失わない程度に引き締まっている。
すらりとした両腿が短いスカートからのぞいていた。
スレンダーに見える外見もひと肌脱ぐと注目を集めずにはいられない。
お椀型のバストは十分な張りを保ち、その下につづく稜線は女性らしい窪みと丸みを帯びている。
メリハリのある身体にうっすらと脂肪を乗せた姿態はなまめかしく、ふるいつきたくなるほどだ。
これだけの素材でありながら、ルキアは運に恵まれなかった。
次々に現れるアイドルたち。彼女たちはルキアをやすやすと追い抜いていった。
彼女らと比べてルキアが別段劣っている点などない。あきらかにルキアより見劣りする娘もいる。
所属事務所の力関係だった。
芸能界においては未だ新興の域を出ず、強いコネも持たない弱小事務所にチャンスは巡ってこない。
テレビ出演においてそれはより一層顕著だった。
彼女のことは関係者の間では有名だったが、多くの場合共演する女性タレントから敬遠された。
世間的には無名の新人とはいえ見栄えが良く、品評会の趣のある舞台に並べられ優劣をつけられるリスクはさすがに避けたかったのだろう。
そのため出演の機会を得ても、露出度の高い衣装でアシスタント然としてかしずくのが精々関の山だった。


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