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先生への想い
【片思い 恋愛小説】

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先生への想い@-1

「彼女めちゃくちゃカワイイらしいですよ♪」

後輩がなにげなく言った一言。
そのときは興味なさそうに流したけど本当はすごくすごく気になって仕方なかった。

私には好きな人がいる。
気がつけばもう2年以上も片思いしている。
きっと想いを告げずに終わるんだろうと2年前から思っていた。
想いを告げてはいけない。

だって、私は生徒だから。

中学3年のとき受験のため塾に入った。
私が入った約1ヵ月後に新しい講師の先生が入り、私の担当になった。
山本智行先生だ。
個人授業だから先生とはある程度親しくなれたし話もできた。
週1回の授業、勉強が嫌いだったのに塾に行くのが本当に楽しみになっていた。
先生が大好きで先生に会うのが楽しみだったから。
先生に会うために塾に行っていたようなもんだ。

結局、受験が終わっても塾をやめたくなかったので母に無理を言って続けさせてもらった。
もちろん担当の先生を山本先生にしてもらって。
長く塾にいても私は消極的なほうなので今までどうりの仲だ。
今まで以上に仲良くなったりしない。
断られるのが恐くてメアドなんか聞けない。
プライベートなことも自分からは絶対聞けない。
本当は先生のこともっと知りたいんだけど。

2年以上も片思いなんて自分でもバカだと思う。
でもやっぱり片思いのままでいいから先生に会いたい。

塾の先生が好きだなんて、こんなこと誰にも言ったことない。
みんな引くかもしれない。
23歳の大学院生に恋してるなんて。

本気で好きすぎて言えない。
本当に好きなんだ。


だからこそ後輩の一言が痛かった。
先生は、礼儀正しくて、人を大切にする人だ。
内面がきれいな人だと思った。
それは私が先生を好きだからそう思えるだけかもしれない。
でも本当にそんな人なんだ。

だからこそ先生に彼女がいるのはおかしいことじゃない。
普通なんだ。
でもそれは信じたくなかった。
「らしい」って聞いたんだから。
そんな言い訳を考えてる自分が悲しい。
無理だってわかってても心の奥で期待してるんだ。


わかってるんだ。
どんなに塾に通ったって先生は私を好きにはならない。
私とは決して付き合わないってことを。
わかってるんだ。

でも本気で好きだから。
塾をやめるときは先生が塾をやめるとき。
たぶん今年か来年。
想いは伝えられそうにない。
伝えるならやめるとき。
手紙かな?
直接なんて無理だと思う。
弱虫な自分だ。


先生が好きになるような人に生まれてきたかった。


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