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私に跨った女たち
【熟女/人妻 官能小説】

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現地妻 詩織-1

 詩織は中学の後輩なんです。一学年下で幼なじみって言うか腐れ縁でした。実家に帰れば仲間を誘って飲みに行くだけの関係でした。キスはもちろん手を握ったこともありませんでした。
 私が実家を離れていましたから会うのはせいぜい年に一回か二回でしたが十年以上飲み会が続いていました。そんな詩織から突然連絡がありました。
【東京に転勤になったからお祝いしてよ】
 お祝しろとは傍若無人な話しです。どうせ奢れって言うことなんでしょう。古くからの付き合いでしたし嫁も詩織のことを知っているので快く送り出してくれました。
 嫁とは結婚して三年目になっていました。子供が生まれて夫婦揃って子育て中でした。子供中心の生活でセックスレスとまではいかないものの溜まっていたのは間違いありません。
 詩織のマンションまで迎えに行って居酒屋までタクシーで移動しました。そこそこ飲んで帰ろうとするともう一軒行くと言って聞きません。終電まで間があったのでもう一軒行って別れました。最初はそれだけだったんです。今までと何も変わりありませんでした。
 二人の関係に変化が起こったのは詩織が転職したのがきっかけでした。田舎と違って仕事に困らない東京に田舎の給料のまま転勤させられた詩織は待遇に不満を持っていました。転職サイトに登録すると直ぐに待遇の良い企業からオファーがありさくっと転職が決まりました。詩織はバイリンガルどころか日本語と英語にドイツ語を加えたトリリンガルだったんです。新しい職場はホテルのコンシェルジュでした。詩織が採用されたホテルは私の会社を訪れる海外からの顧客も利用していました。私も海外法人のマネジメントが来日するとそのホテルに迎えに行くことがありますから詩織と顔を合わせる機会が増えました。
 ドイツ法人の社長が来日した時でした。ロビーで社長を待っている間、他に客がいなかったので詩織と話をしていました。社長を連れてエントランスを出ると詩織と知り合いかと聞いて来ました。幼なじみだって答えると恋人じゃないのかと聞き返されました。違うと答えると今晩三人で食事に行こうと言うのです。詩織の事を狙ってるなと直感しましたが相手は社長ですから逆らえる訳がありません。
 現地法人の社長の世話ですから経費で落とせます。プライベートじゃ行けないようなレストランに予約を入れて詩織にも連絡しました。詩織には私が高級レストランに誘った理由を話していませんでしたからデートに誘われたと勘違いしていそいそとやって来ました。社長も一緒だと言うと顔が曇るのが分かりました。どうもホテルでも口説かれていたようなんです。そうは言いながらもコース料理は絶品で詩織もワインをお代わりしていました。
 食事が終わると社長が詩織にホテルまで送って欲しいと言い出しました。私はお払い箱です。詩織も職場に戻るだけですので引き受けてくれたようです。その晩のうちに社長と詩織が関係を持ったのは後になって知ることになります。
 社長はハンクって言うんですがクオーター毎のマネジメントミーティングに必ず出席するために日本にやって来ます。一週間滞在してドイツに戻って行くんですがマネジメントチームのミィーティング以外でも開発チームに顔を出して現地の要望を直接伝えたり評判を教えてくれるので開発チームからも人気がありました。

 詩織とハンクと一緒に食事をしてから三年後の事でした。三年に一度の大規模な社内監査が実施されました。監査自体は毎年行われるのですが大規模監査の時はほとんど仕事になりません。過去の使った経費や交通費の類まで細かく監査対象になるんです。ハンクと詩織と私の三人で食事に行ったのも経費で処理していましたがそこは問題にされませんでした。問題はハンクが日本で買ったブランド物のバッグやドレスが経費処理されていることがドイツで発覚しました。日本で経費処理すると直ぐにばれると思ったのかドイツに戻ってから精算していました。簡単に言えば横領ですのでハンクは首になりました。ハンクが買ったブランド物が誰の手に渡ったのか自宅も監査対象になったそうですが見つからなかったと聞きました。


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