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熱帯魚の躾方
【SM 官能小説】

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生態観察(四)-2

 無くなった妻は勤めていた会社の営業事務をしていた。私がまだ主任という役職の時に部下として配属されたのがきっかけだ。新入社員で、仕事のイロハを一から教えた。繁忙期には会社で一緒に一晩過ごすこともあった。どこまでも着いてきてくれる優秀な部下だった。一緒に過ごす時間を重ねる毎に親密になり、どちらともなく付き合うようになった。やがて夏希を身籠り、結婚した。亡くなるまでは、専業主婦として家庭を支えてくれた。今でも感謝している。
 普段は部下であり、恋人であったが、奴隷でもあった。体を重ねる毎にマゾの資質が見えてきたのだ。初めての夜に勢い余って彼女の小さな乳首を噛んだ。「痛!」「あ、ごめん!」「もっと噛んで!」最初はビックリしたが、徐々に性癖が見え始めた。一番最初にSMっぽいプレイをしたのは、体の関係が出来て一ヶ月後ぐらいだろうか?目隠しをして両手を後ろに縛った。「脚を広げなさい!」「い、いや!」「じゃ、このまま帰っちゃうぞ!ほら!」仰向けに寝た彼女の白いパンティの陰部が濡れて染みが浮かんでいる。「ほーら、びしょびしょじゃないか!」パンティの上から指でなぞって濡れた指先を唇に這わせた。半開きの口から舌が伸びて舐め取る。マゾであることがハッキリした。
 彼女がSMに興味を持ったのは、高校生の頃でレディースコミックがきっかけだったようだ。その後、SM的要素の強い映画などにハマり、妄想の日々を送っていたらしい。勿論、何人かの男性経験はあるが、SMに興味がある相手とは出会わなかった。

 沙莉に亡き妻のことを話しながら、調教に溺れた日々を思い出していた。この目の前の美しい熱帯魚を何とか調教したい。時間をかけて馴致し、自ら調教を懇願する奴隷にしたい。笑顔を浮かべた裏側で、胸の奥底からめらめらと暗い炎が立ち上がる。

「ロケが入っているので、一旦帰って、お昼にお店に来ますね。」朝早く彼女は帰って行った。


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