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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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恋人から香る、親友の匂い-1






「本当に俺も……一緒でかまわなかったんですか?」

退勤後。

隼人が加奈子の車の中で尋ねる。
加奈子の車の助手席に、加奈子のいとこの佐久間亨、後ろには隼人と理央が乗っている。

理央が隼人に、久しぶりに亨と食事でもどうかと誘うと、それを聞いた加奈子が「子供がいても良ければうちでどう?」と提案したのだった。
隼人には、亨とは親戚関係なのだと初めて伝えた。

「あたしも武島くんと久しぶりなんだから、ゆっくり話したいじゃない。二人ばっかりずるいわよ」

今朝のことなど忘れてしまったかのように、加奈子は運転しながら笑って言う。

もう既に、会社近くのホテルにチェックインは済ませてある。
「亨くんと、武島くんは送るからね」と加奈子は言った。
隼人はスラックスの膝あたりを掴み、その辺りを見ながら唇を噛む。

指先に感じた、とろとろの感触。
蜜壷に吸い込まれるように指を差し入れると、そこは熱く、キツイ。
耳元でいやらしく漏れる吐息は、隼人の体を熱くさせた。

強引に体を蹂躙しようとしたにもかかわらず、加奈子のこうした態度に罪悪感に苛まされる。

「加奈子のごはん〜っ」

「佐藤、いつも食ってんだろ?!」

助手席に座る亨がドアのフチに左肘を起きながら、笑って言う。
そうした二人の会話が、隼人の重苦しい雰囲気をかき消した。



隼人たちが加奈子宅に着くと、加奈子の息子だという柚木という男の子がリビングのテーブルで宿題をしているのが見えた。

隼人と亨はダイニングテーブルに通されるや否や、加奈子が今日は理央以外もいるからと、お湯は溜めていないがシャワーで済ませて、と理央に指示した。
理央はぴしっとわざとらしく敬礼のポーズを取ると、まだ第二次性徴がやってきていない男の子を軽々と抱き抱えてバスルームへと向かった。

「へぇ、佐藤、お父さんやってんじゃん」

隼人の隣に座る亨が、ネクタイを緩めながらケラケラと笑って言う。

「柚木もすごく懐いてるしね。いつもなら宿題済ませてからお風呂なんだけど、今日は二人がいるから」

加奈子が缶ビールとグラス、さらには「昨日買ってた惣菜だけど、先につまんでて」と惣菜のパックを置いて、箸を亨と隼人に手渡す。

「加奈ちゃん、ありがとう」

「すみません、中村さん……俺まで。本当出張でただ来ただけなのに」

「ふふ、何で謝るの。ゴールデンウィークの時だってご飯食べたじゃない。それに、本間さんのおうちには行かれるんでしょう?同じじゃない。
ーーあ、亨くんは本間さん、知らないか。あたしよりも年上の、本社勤務のお姉さん。佐藤くんと武島くんの二人は、藤沢の出張の時よくお世話になってたみたいなの」

キッチンに立って、何も気にせず作業を続けながら言う加奈子。
隼人は缶ビールを開けて、グラスに注ぎ、ビールを口の中に含むしかできなかった。


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