親友の恋人への愛撫-6
キスをしなければ犯されるという状況に、加奈子は抗うことができずに、隼人を抱きしめるしかない。
指は丁寧に、加奈子のいいところを探り当ててくる。
加奈子の体を知り尽くした理央とは違う指使い。
丁寧かつ、たくさんの女性の相手をしてきた経験値が、その指使いからわかる。
否応なくそれは、射精したがる男根のように腫れ上がり、理央を求める時のように絶頂を迎えたいことを主張してしまう。
「ん、んんぅ、んんっーー」
唇を離して、絶頂を迎えると同時に、加奈子は隼人を力強く抱きしめるしかなかった。
はぁ、はぁ、と息が整わないまま、唇を隼人の肩に押し付ける。
陰核に指先が触れたままのせいで、加奈子の体は震え続けている。
「中村さん、すごい。溢れてきちゃってる……」
「ん、んん、いやらしいこと、言わない……で。強引に、こんなにした……くせに、あたしのせいじゃ…………っ」
「ここは、どうなってるんですか……？」
体勢的に、椅子に座っているせいなのか、隼人を受け入れたくないからなのか、そのまま中指を挿入しようとするとかなりギチギチとした感触だった。
何にせよ小さなつくりのそこは、隼人の指の侵入を拒む。
「は、ん、嘘、ナカ、やめっ……」
「キツ……、あのサイズ、入んのかよ、これ……。指、ちぎれそう。俺、いれたらもつ自信ない」
「ぅ、んっ、そんなの、させな……いから、考えな…いでっ……」
隼人は無理やり右脚を開かせて、何とか中指を奥まで滑らせる。
そして、指の腹で狭いそこに優しく円を描き、膀胱の裏側を擦ってやる。
「ぁっ……んんっ、動かすの、や…やだっ……」
隼人は加奈子の腰を抱きながら、唇を押し当てる。
もう加奈子に舌を動かさせるとか、そんなことを考える余裕はなく、自らが快感を得るために舌を無我夢中で動かした。
腰を抱きとめている手をニットの中に侵入させて、キスをし、乳房を揉みしだきながら、ぐちゅぐちゅと音を立ててナカで優しく指を動かす。
「中村さん、舌動いてないですよ、休まないで」
「ん、……んん」
加奈子はぎゅっと目を閉じて、隼人の体にしがみつきながら舌を動かす。
じゅるじゅると、唾液の音が響く。
隼人は乳房を揉むだけでは足らず、左手の親指と人差し指でふにふにと加奈子の乳頭をつまみ出した。
「……ん、んっ、んんっ」
キスをしながら漏れ出る加奈子の声が強くなる。
動かす舌がだんだんと早くなる。
加奈子が感じてくれているのだと、隼人は嬉しくなって、指をぎゅうぎゅうと押し付ける。
「た、武島く、ん……！ん、……動かさない……で…、ナカ、も…………ぉ」
「俺のでイクの……？中村さん、可愛い」
「だ、ダメ…………」
隼人の体にしがみつく腕が強くなる。
まるで恋人との行為のように、加奈子は隼人を抱きしめ、体を預けた。