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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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THE BLACK BOX-13

「それは置いといて、もしかして、BLACK BOXは一度高嶋謙也の手に渡った?」
若菜はふと思った。
「じゃないかなと思います。」
「そうよねー。だって高嶋謙也は次の総裁選に出るって話。その時にはBLACK BOXを手にして万全の状態で政界のトップに立つって目論んでただろうから。

「はい。そして横芝を完全に潰し、そして総理になりトップに立つ、その準備が揃った直前にBLACK BOXが消え、そして横芝に足元を救われた高嶋謙也は今、心中穏やかじゃないでしょうね。」
そう言った彩香に若菜は少し首を傾げて彩香を見つめる。
「彩香ちゃん、もしかしてさー、それ、マギーに話した?」
「えっ…?」
「あ、言ったでしょ?」
思い切り目が泳ぐ。
「す、すみません…。捜査の問い合わせがあった時に、話が弾んで事件の事、あれこれ考察し合ったんです。その事は上原さんには黙ってた方が好きいいって言われて…。」
「やっぱりね。どうも見立てが素晴らし過ぎると思ったのよねー。何かマギーっぽいってゆーか。」
「す、すみません。」
「ンフッ、別にいいのよ。そっかー、マギーも成長したわね。」
心配そうに若菜の顔を覗き込んだ彩香だが、若菜は嬉しそうな顔をしていた。
「で、ある結論に達なかった?」
「あ、はい。高嶋謙也や木田康介の念願がいよいよ叶うって時に、肝心要のBLACK BOXが奪われ、そして目立が横芝に足元を救われたとか、タイミング良過ぎるって。」
「このタイミングを見計らって高嶋謙也を陥れようとする人物が計画的に行った事だと。」
「その通りです。」
「となると…」
若菜は頭の中で事件を整理する。
「BLACK BOXを奪ったのは…佐川明子、とか?」
「(さすか。)じゃないかと言ってました。」
「だとするとそのBLACK BOXを持ってる佐川明子の身柄を拘束した川口元治が高嶋謙也の野望を打ち砕こうとしてる、かな?」
「そう言う意見で一致しました。」
「そうかー。」
「あと、佐川明子がBLACK BOXを奪った理由です。自分が野心に目覚めたか、もともと高嶋謙也の敵で、愛弟子になったと見せかけて、本当は敵だったか。」
「敵だったなら佐川明子の身柄を奪った川口元治と小渕愛子は仲間って事になる。3人は仲間…」
「だから佐川明子と小渕愛子の仲が重要になるって。初めは親友、調べが進むにつれて実は不仲だった、でも実は親友、もしくは親友を超えた仲だった、とか。」
「なるほど、捜査を撹乱させられたって訳ね、あの小娘どもに。ただの小娘じゃなかったって事か…。マギー、キレキレね。ちょっと悔しいから今度グッチャグチャにおちょくってやらないとね♪」
そんな若菜を見てマギーが少し羨ましく思えた彩香であった。


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