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【学園物 恋愛小説】

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find out Eve-7

「・・・・・」

「・・・・・」

そしてゆっくりと織華が言葉を口にした。

「好き」

「・・・・・」

あまり驚かなかった、来るときが来たって感じだ、しかし俺はまだー

「俺も好きだよ、織華の事は」

「それは友達として?」

「・・・まだ友達として」

織華が少し哀しそうな目でこっちを向く。

俺は夜景から目をそらさずに言葉を続ける。

「まだ、分からないんだ。自分の気持ち、織華は好きだよ。でもまだなんか恋人としてではない気がする。自分でもわからない、こんな半端な気持ちで織華を好きとは言いたくない」

「そう」

織華は少し涙を溢していた、俺はその涙がすごく綺麗だと思った。

「戻ろっか」

「ああ」

俺らは絵実の部屋まで一言も発しなかった。いや話したくなかった。一言でも話したらなにかが壊れそうな気がしたから。

絵実は完全に熟睡していた。初めから、絵実の家に止まる事になっていたので布団をひき、絵実を寝かした。そして俺と織華も夢の中に落ちていった。



目が覚めると6時だった、ぼーっとしながら周りを見渡すと織華の布団だけ空っぽだった。

俺は絵実を起こさないように部屋を出て多分織華が居るだろう場所に向かった。

エレベータのドアが開くと屋上で朝日を見つめる一人の少女がいた。

その少女はこっちに気が付くと髪をなびかせながら振り向き、一言だけ。

「おはよう」


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