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【学園物 恋愛小説】

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find out Eve-6

「じゃ、メリークリスマス、カンパーイ!」

とジュースの入ったグラスでカンパイする、料理は量が多い方だったのにも関わらず、どんどん減っていった、織華も絵実も予想以上に食べる、もしかしたら俺の方が少食かもしれないってぐらいだ。

話すのはくだらない話ばっかり、でも楽しかった。こんな楽しいクリスマスは久しぶりだ。

しかし、変化が訪れたのは9時半を過ぎてからだった。

「あははははは、あはははは」

織華は訳もなく笑い続けている。

「・・・・・」

絵実はさっきから一言も喋ってないで飲み続ける。

「えーと」

一人だけ正常な俺。それはなぜかと言うと、織華が蓮からも差し入れだとか言って一本のビンをバックから取り出した。

本人はミックスジュース、と言っていたらしいが、俺はなんか怪しそうで飲まなかった、そして飲んだ2人がこの状況、どうやら蓮はアルコールもミックスしたらしい。

「あはっあははは、あー楽しい」

「・・・・・すぅ」

絵実はとうとう寝息を立て始めた、織華もそろそろ止めなきゃ近所迷惑だよな。

「織華しっかりしろよ、近所迷惑だぞ」

「あはっ?近所に迷惑はいけないね、じゃ迷惑じゃないトコへレッツゴー!」

「えっ、待てよ」

織華は勝手に玄関を飛び出し、エレベーターに向かった、そして慌てて追いかける俺。

エレベーターは上に向かった、残してきた絵実が少し気になったが、今危ないのはこっちだ。

屋上はやっぱり寒かった。

雪もちらちらと降っていたけれど、除雪がちゃんとされていて、歩きづらい事はなかった。

屋上から見る景色は絶景で、一万ドルとはいわないが一万円の夜景ぐらいだったら名乗っても十分通用しそうだった。

「あはっ、あー」

織華も景色にあてられたようだ。

「綺麗」

「そうだな」

そのまま俺達は立ちすくんだ、寒かったけど、それよりこの時間が大切に思えた。時間がこのまま止まればいいのに。

しばらくして織華が口を開いた。

「あのさぁ、歩」

「なんだ」

織華は相変わらず頬を赤くして少し間を置く。


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