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【学園物 恋愛小説】

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find out Eve-2

「校長先生のお話です」

「長くなるのでご注意ください」

蓮が先生の真似をして後に続く。

終業式の先生の話だ、誰も聞いてないのに話すの長いからな、全く蓮の言う通りだ。

「全くね」

隣の織華もため息をつく、その後ろで並んでいる絵実はいつも道りどこ見てんのかわかんない。

「ねっねっ、今日蓮も歩もヒマ?」

いきなり織華が聞いてくる、今日はやけにテンションが高い気がする。

「俺はー、今日はデートなのだよ、諸君」

俺はすぐ嘘だと思い、無視して織華を見た。

しかし、織華は信じられない、という顔で蓮を見ていた。

「・・・・」

「おいおいーどうせ嘘だと思ってるんだろ?」

蓮はチッチッ、と指を揺らして

「俺だって女一人落とすことだって可能だぜ」

うーん、殴ってやりたい。

「どんな人なの?年は?ここの学校?」

すごい速さでまくし立てている、しかし蓮はなかなか口を割らない。俺も結構気になるな、コイツが落とせるヤツってどんなヤツだろう。

「まぁ、後で教えてやるからさ、とりあえず今日はパス」

「うーん、じゃ後でね。歩は今日大丈夫なの?」

「あぁ、一応予定は入ってない」

「じゃあ決まりね、場所は絵実の家、7時雨天決行」

「絵実の家?俺知らないけど」

と絵実を見るが、少しうなずいただけ。

「私も知らないから、なんかつれてってくれるらしいよ」

絵実は俺たちの他には友達が全然いない。もともとすごく奥手なようで、織華が声をかけなかったら多分今でも一人だっただろう。

そんな訳で絵実の家に始めて行くのは結構興味があった。

「おーい、もうそろそろ校長の話終わりそう」

ステージを見るともう校長は階段を下りていた、結局聞いていない人の方が多いのに哀しいな。



「じゃあ、来年も元気に会いましょう、さようなら」

帰りの支度をしている人や友達と予定を相談している人・・・そうだよな、通知表なんて気にしててもしょうがないよな。

「歩!成績どうだった?」

織華が嬉しそうによってくる。せっかく忘れようとしてたところなのに・・・。

「なにも聞かないでくれ」

俺はそういったが織華は俺をまじまじと見て、「ふーん。まっ、結構悪かったみたいね、聞かないどいてあげる」

「そうしてくれ」

あぁ、物分りがいいヤツでよかった。


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