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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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余韻-1

 エクスタシーにあったのは妻だったはずなのに、私も少し意識を失ったようになった。記憶が途切れているのだ。妻の後ろの蕾に自分のモノを入れたところまでは鮮明に覚えている。しかし、気が付くと私は仰向けに寝る妻の上の覆いかぶさり、その私の尻の向こうでは青年たちが入れ代わり立ち代わり妻にインサートを繰り返し、その内に、一人、二人、と、妻の中に果てたらしいのだ。全員に中で果てて欲しいというのは、妻の望んだことだったようだ。
「今、一人目の子のが私の中に入ったの」
 私の顔のすぐ下で妻が言い。私は妻の唇に自分の唇を重ねた。
「今、二人目の子が果てたのよ。二人分。アナタ、アソコが熱いの」
 私は、今度は妻の口を塞ぐようにして、その口の中に舌を入れ、妻の舌を求めた。
「ああ、ついに三人目の子も、中で出してしまったのよ。三人分のそれが私の中に溜まっているのね。嫌らしい。こんな嫌らしい女がいてもいいの。ねえ、アナタは自分の妻がこんな嫌らしい女でいいの」
「愛してるよ」
 そう言って私は妻から離れ、三人分の精液に満たされた妻の下の口を自分の口で塞いだ。
「旦那さんは、まだ、入れてはダメです。この後、ボクたちが帰ってから」
「最後は二人だけで楽しんだほうがいいと思うんです。それが素敵です」
「でも、ちょっと嫉妬しちゃいます。こんな素敵な奥さんと最後は二人きりで楽しめるんですから」
 そう言って、二人がベッドから離れ、一人は残って妻の隣に寝て、その頭の後ろに腕を差し入れた。
「ごめんね。本当は旦那さんの腕枕がいいんでしょうけど、まだ、旦那さんは、お楽しみみたいですし、奥さんも、これはこれで気持ち良いんでしょ」
「ええ。まるで夢のようなの。ジンジンと痺れるような気持ち良さが終わった後、やんわりとアソコが温かくなるような優しい気持ち良さなの。舐められて、入れられて、舐められて。セックスがこんなに幸せな行為だと思わなかった」
「でも、そろそろ、旦那さんを解放してあげましょうよ。きっと、口をすすぎたいでしょうし、奥さんも、ボクたちのそれを洗いたくなってきたところでしょうし」
 そうなのだ。どんなにセックスには余韻が必要だと言ったところで、やはり、セックスすれば、後始末が必要になるものなのだ。この青年はそのことも含めて、よくよくセックスというものを理解しているようだった。
「今日は、ありがとうございました」
 先にベッドを離れた二人の青年がタオルを腰に巻いて部屋に戻って来た。それと入れ替わるように、妻の隣に寝ていた青年が部屋を出て行った。
 私と妻は、余韻に浸ると言うよりは、疲れ果ててぐったりとしていたのだが、その間も二人の青年は妻の髪を撫でたりしていた。そして、もう一人の青年が、同じように腰にタオルを巻いて戻ると「じゃあ、お二人でお風呂に」と、彼が言った。私たちは彼らよりも、はるかに年長なのに、まるで、幼子のように、その言葉に従った。


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