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夢魔
【ファンタジー 官能小説】

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夢魔-7

そこは母親の部屋でした。 いくらなんでも間違えるはずはありません。
[それ]の気配が感じられ、うすれていきます。
今になってやっとこれが見極めだったのだと気がつきました。
「終わってはいません」それは母親の冷たい声でした。

―――あたしは空腹に苛立ち、道に立っています。
ミズチを呼びました。 それは叫びに変わります。
ニヤついたミズチがあらわれました。
≪どうでもいい≫ あたしはパンティーを脱ぎすて、足を広げます。奴はその間にブラウスの前を開き、スカートを持ち上げると、立ったまま後ろから抱きしめました。
≪早くして≫ やつはあたしのブラに手を入れ、いじり、存分に味わって楽しみます。
≪まどろっこしい≫ そう思っても、どうしようもありません。腰を振って誘うしかありませんでした。
「こうやるんだ」雄蛇があたしに襲いかかり、そして、待ち望んでいたものを挿入されました。
ずっと守り続けてきたものが破られ、終わりました。「これでやっと、お前も妹と同じになれたな」 ミズチが腰を振ります。
「いやだ」と言うはずでした。思ったことは、≪これで満腹になる≫
はちきれてしまいそうな痛みと、それがズルリと押し入ってくる感覚と、子宮口をたたき、そこをも押し広げて奥へ入って来ようとする圧力に恐ろしくなります。
ひと突きごとに、小さく悲鳴が出ます。
≪ミメ、こんなだったの≫
幾度となく繰り返される挿入に、体が揺すられます。
道の真ん中です。いつ通行人や、車が来るかわかりません。
見知っている人なら、いっきにうわさが流れてしまうでしょう。
それでも、さいごに流し込まれるものが欲しくて仕方がないのです。
≪これが、気持ちいい?≫ ずっと守り通し、少し怖かったもの。彼のためのものだと思っていたものでした。
≪こんな、あっけなく取られてしまうなんて≫
≪こんなに味気ないものだなんて≫
≪早くちょうだい。その冷たいもので私を満たして≫ 腰を振ります。
窓から誰かが顔を出さないように、大きな声を出してはいけないと言うことさえ思いつきません。
片手で腹をつかまれ、もう片手で胸を揉まれ、乳首をいじめられながら、荒い息で吠え続けました。
わけがわからないまま、子宮いっぱいに注ぎこまれるのを待ち望みます。
≪マナをちょうだい≫ 見上げるゆとりはありませんでした。
だれかがのぞいたかもしれません。車も何台か通ったかもしれません。
≪ちょうだい≫ 自分の素足と揺れる乳房だけを見ていました。
うなりながら、それがあたしの中の飢餓感を満たしてくれるのを待ちました。
≪ちょうだい≫
その時、はじめて声を出して昇り詰めました。
それなのに、やつは最後をくれませんでした。
「こんなにさせてやったのに、なに」ミズチに吸い付きます。
舐めても、こすっても、何も出てきませんでした。
「呪を受けたお前はもう止められまい。純潔であることでそれを隠していたが、それも終わり」
「出せ、よこせ」しがみつき、さけびました。
「スクブスめ、書を喰うがいい、手当たり次第に喰って、さがしまわれ、そして欲望のままに交わるがいい」笑い声だけが響き、頭の中にいっぱいになります。


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