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魔女のレシピ ナイトメアの壺
【ファンタジー 官能小説】

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恋の呪文  女子高生-1

私は古本屋の奥で古い『現代魔法の技法』という本を持っていました。
とびらを開くと『魔人の召喚法』とあります。
魔法のランプをこすると出てくるやつだと思います。
その本を買って帰りました。
星形を基本にした図形の描き方と、準備物としてろうそくの位置や祭壇の形などが書かれています。
両刃の剣は料理用のナイフでいいし、クリスマスキャンドルも残っています。
祭壇は机にして、いけにえには、ブロイラーを一羽分。
これが一番痛い出費でしたが、後でローストにでもすれば、無駄にならないでしょう。
さて、儀式の時間がよく分かりません。なので、午前零時としました。
いかにもそれらしい時間です。
ろうそくに火をつけ、部屋の明かりを消しました。
火は揺らめきもせず、ねじられた赤いろうそく本体を照らしています。
「清純なる好み(この身) を掲げ(捧げ) 恋を(乞い)願う。我が求めに王子よ(応じ) いでよ」
美しい王子には見えないものが現れ、人の形になります。
「わが名はフールー。おまえはだれだ」
「女子高生だよ」
「で、女子高生よ。何の用だ」
「えーとね、ちょっと気になる子がいるんだけどモテモテなの」
「で、その相手を殺すのか」
「違う、ただ追い払うだけでいい。私は手をつないで、それからちょっとエッチなことをできる関係に‥」
「エッチ? なんだそれは」
「あの、キ、キス‥」
「ああ、男女のするやつだな」
「そう」
「では、その男の前で、我を呼べ」 そう言って消えました。

次の日の学校帰り、彼が出てくるのを待って、人気のない所でフールーを呼びました。
その声に気づいた彼が振り返って、手を握ります。
「俺を呼んでくれたのか」
「え? ええ」顔が赤くなります。
「あっちへ行こう」公園へつれていきます。木陰でキスをされました。
彼は抱きしめて、お尻にさわります。
パンティーの隙間から手が奥に入ってきました。
「そ、それは、やりすぎよ」
「俺は嫌いか」
「嫌いじゃないけど」
「そうか、準備が足りないんだね」エッチな所を触り始めました。
いくら何でも展開が早すぎます。「フールー」 呼びました。
「こんなの、早すぎる」恋の時間も、愛の余裕もありません。
「では、ゆっくりしてもらえ。これがエッチとかいうやつなのだろう」消えてしまいました。
裸のまま延々と愛撫をされ、私をあげてしまうまで、何人もの通行人に裸でさわられるところを見られました。
ゆっくりの意味が違います。
痛くても、怖くても、恥ずかしくて声もあげられませんでした。
彼は女の抱き方は知っていましたが、愛しも避妊もしませんでした。
フールーを呼びました。「どうしよう。親は騒ぐし、退学だわ」
「うるさい、避妊はしてやる。では、おまえの体をもらうぞ」
「うそ」
「『清純なるこの身を捧げ』たのだろ」
「そんなことを言ったっけ? あなたも襲うの」
「一度だけ、ある男を殺るんだ」
「もうヤリたくない」初めてのセックスは嫌なものでした。
「ほう、経験者か。それはいい。嫌なら奴隷として一生働かせる」
「娼婦になれというの、ヤルのは痛いだけだわ」
「娼婦のように誘い込み、殺るか。よし、気持ち良くなるようにしてやるぞ」
一度ヤレば解放されるのです。憧れた彼も嫌なやつでした。≪もうどうにでもなれ≫
近くの町へ連れていかれ、「やつだ」青年を指します。 「我はこれ以上近づくと見つかる。行け」
押し出された私は、そのまま走って行き、ぶつかって倒れました。
「大丈夫かい」彼が聞いてくれます。
倒れたままでいました。
「救急車を呼ぼうか」
≪まずい≫ 「静かな所で休ませて」かすかな声で言います。
「家がそこだから」青年はお姫様抱っこで運んでくれました。
いつ娼婦になればいいのか迷います。
ソファーに寝かされた時、もうどうにでもなれと抱き付き、キスをしました。
「どうしたの?」それでもこの雰囲気に、抱き返し、胸を触ってきます。
私は寝返りを打つように動き、足を開くと挿入させました。
「ああ、気持ちいい」言われた通りです。アレを出し入れされていると、どんどん濡れてきて、声が漏れます。
腰が求めるように前後に動き。きつく抱きついて、イッてしまいました。
それから思い出して、「ねえ、お金をちょうだい」
「君、そういう人だったの?」
「そうじゃないけど‥」娼婦がどうすればいいかよく知りません。
「じゃあ、何なんだ」
全部説明する羽目になってしまいました。
「なるほどね、そういうことか、救ってあげるよ」地下の部屋につれて行かれました。
≪私って、ここに拉致られるの≫
祭壇のようなものの前に立たされました。
「その名はフールー。わが召喚に答えよ」彼が召喚し、やつが現れました。
「こんな無知な子を食い物にするとはな」
「それが何であれ契約は成された。どんな馬鹿げた行いも、行う権利はある」
「確かに、何も知らずに召喚したこの子が悪い。だが、要求通りこの子はヤッたぞ。思惑違いはお互い様だろう。これで手を引け」
「その見返りは」
「二度と我々にかかわらぬなら、僕を殺ろうとしたことも不問にしてやる。この障壁は破れまい。嫌なら滅す」
「了」魔が消えました。
「えっ、あいつがあなたとヤリたかったの? 障壁を破るって、あなた処女?」男にもそれがあるとは知りませんでした。
「もうあんな物に手を出すんじゃないよ」
「妬いてるの? あなた、男が好きなんじゃないよね」
「やつは男じゃない」
≪そうか、やつは男みたいな女で、きっと私の後にこの人と寝て、『私の方がいいでしょ』とでも言うつもりだったんだ≫ ライバルなら、二度と呼び出したりはしません。
手を振って家を出ました。名前も盗み見ていました。
「また来るね、カイ」


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