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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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初めてのスワッピング(1)-5

 権堂が手をわたしの膝の裏に差し込んでくる。夫人と同じような姿勢を促しているようだ。わたしもゆっくりと夫人と同じ姿勢をとる。行儀が悪いようだが、夫人と相対していると不思議と素直に同じ姿勢をとれてしまう。

 「結構ですね。瑞々しいですよ、奥さん」

 淡い紫色のはずのショーツの股布が割れ目から染み出た淫水ですっかり色を変えている。

 「よかった。わたしだけジンジンしてビショビショになっているんじゃなくってちょっと安心…」
 
 姿勢を元に戻しながら夫人が前原氏に応じる。

 「ジンジンしてるの?」

 権堂がわたしに敢えて訊いてくるから困ったような笑顔を浮かべている。

 「権堂さん、ダメよ。そんなこと訊いたりして。ヤボなんだから」
 「それはそうですね。失礼しました…」
 「まだお逢いして1時間も経っていないけど、奥様、お上品でいらっしゃるのはよくわかるわ。でも、遠慮とか一切無用だから楽になさってね?」
 「うむ、そうだ。気を楽にしてね。僕たちも好きにさせてもらっているから」
 「…ありがとうございます」

 そんな話をしている夫人の手はさりげなく前原氏の肉棒に添えられている。わたしも同じように真似てみると、夫妻が(そうそう、それでいい…)というようににっこりと微笑んでくれる。

 「男どもはすっかり裸になってしまったんだから、お前も脱がんか」
 「そうね…じゃ、失礼して…」

 夫人がショーツから脚を抜き全裸になる。やや薄いヘアが露わになる。権堂が(貴女も…)と視線を送ってくる。

 「…では、失礼して」

 わたしも意を決して、ブラジャーの背中のホックを外し、ショーツを脱いで全裸になった。一瞬、胸と股間を隠したくなったが、今さら…と思い、両手は重ねてヘアの上に置いて胸はそのままに座る。夫妻の視線を感じる。

 「あら、どうしたの? また、ビクビクさせて…」

 前原氏の肉棒の根元を握っている夫人が冷やかす。

 「お前もヤボなことを言うもんだな」
 「まあ、そうね。ごめんなさい」

 リビングに笑いが起こる。

 「…どうかね、権堂クン。そろそろ奥さんと…」
 「そうですね。いいですか?」

 権堂がわたしに意向を確かめると腰を上げる。空いたところに向かいから前原氏が来て腰を下ろす。権堂も前原夫人の隣に座る。夫人が早速、権堂の肉棒に手を添える。わたしもそれを真似て前原氏の肉棒に手を添える。

 「どうぞよろしく…」

 そう言うと前原氏がテーブルから飴玉を摘まんでわたしの口元に運ぶ。わたしは口を開けて飴玉を含む。前原氏も自分で飴玉を口に含むと唇を重ねてくる。わたしは目を閉じて、飴玉をやり取りしながら前原氏の舌の感触を味わう。すぐに下腹部の疼きが意識されてくる…。

 「なんだい、随分と熱が入っているじゃないか」

 向かいのソファーでは夫人と権堂が同じことをしているのだろう。前原氏が夫人を冷やかしている。夫人は既に権堂に口淫を始めている。前原氏がわたしを気遣ってくれる。

 「奥さんはマイペースでいいですからね?」
 「ありがとうございます…」
 「あの二人はもう何度もペアリングしていて慣れているからね。放っておいていいんだ。よかったらちょっと場所を変えようか…」

 権堂は瞑目して夫人の口淫を味わっている。夫人は含んだまま、リズミカルに顔を上下させ、時々、動きを止めて舌を先端にまとわりつかせたりしている。このまま、見ていたいとも思ったが、今日は前原氏のエスコートに身をゆだねるのがエチケットでもあるだろう…と『はい』と答える。

 「貴女さえよければここに居てもいいんだが…まあ、みんなで愉しむのはまだこれからということでね。…では、ご案内させていただきましょう。ベッドルームと、あと、和室もあるんだが、奥さんはどちらがよろしいかな?」

 ベッドルームというからには、普段は夫妻の寝室ということなのだろう。初めての訪問で、ベッドルームの方を選ぶのもためらわれる。

 「和室でよろしいでしょうか…」
 「では、こちらへ…。ああ、脱いだお着物はもうそのままで」

 ソファーの背もたれに欠けていた衣類を手に取ろうとするわたしを制しながら前原氏が腰を上げる。わたしも前原氏に続いてソファーから腰を上げる。権堂も夫人もこちらの気配には気づいているはずだが、特に気にする風でもなく痴戯を続けている。

 (あなた、いってきます…)
 本当の夫婦だったらそんな気持ちになるのだろうか。リビングから廊下に出る。突き当りの部屋が襖になっている。

 「さあ、どうぞ」

 前原氏が襖を開けるとただ布団が敷いてあるのみの6畳の部屋。前原氏が横になってわたしを誘う。わたしも横になって互いに愛撫しながら唇を重ねる。

 『クァッ!』

 リビングの方から聞こえた短い女性の叫び声。怪鳥が鳴いたらそんな声では…と思わせるような声は夫人の雰囲気と結びつかない。

 「さあ、僕たちも始めましょう」

 そう言って覆いかぶさってくる前原氏は『どんな声で鳴かせてやろうか』と思っているかのように、荒々しくわたしの太腿を割り開いた。勃起し切っている肉棒の先端が膣口に宛がわれる。

 (権堂よりも逞しいかもしれな…)そう思った刹那、前原氏の体重がすべてわたしの膣口に込められた。

 (メリメリ…!)

 そんな音はするはずもないのに、わたしの背骨から頭に電流が抜け走りながら、脳の中では『メリメリ』という音が響いた気がした。


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