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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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感覚-1

「本当に、本当に、それだけは、せめて、今夜は許して、もう、もう放して下さい。お願い、あなた」
 妻に懇願され、私は強く下から抑えつけていた妻の両太股から両手を放した。すると、今の仕返しというわけでもないのだろうが、今度は妻が、くるりと身体を反転させ、まだ、私の顔の上にあった青年のそれを私の顔に押し付けて来た。熱い青年の棒が私の顔にグリグリと押し付けられることによって、私は青年のそれの硬さを知った。男の顔に押し付けられたりしたら、青年のそれもさすがに縮むのではないかと思ったが、その考えは逆だった。青年は明らかに興奮を大きくしていた。
「素敵。ねえ、あなた、私のここを舐めて」
 そう言うと、妻は先ほどとは逆に、青年の胸に背を付けてその締まった腹筋あたりに尻を当てて座った。仰向けに寝ていた私も身体を反転させ妻の要望通りにそれを舐める体勢に入ったのだが、妻の小さな突起の前には、彼の大き過ぎる突起が身構えていた。
「早く」
 妻が言葉で促す。そして、ピクンピクンと波打つことで青年もそれを促していた。顔をそこに近づけると当然だが、最初に私の唇に当たったのは青年のそれの先端だった。
「同時にして」
 それだけで妻の言わんとすることが私には分かった。そこは夫婦なのだ。妻はそれの先端で突起を擦られることが好きなのだ。そこで私は青年のそれを右手で持ち彼のモノの先端を妻の突起部分に押し付けその上に自分の舌を置いた。
 舌先には、慣れた感覚と、まったく知らなかった感覚があった。不思議なものだ。自分にないのは妻のそれであるはずなのに、舌先が知っているのは妻のそれで、自分にもあるはずの青年の突起の先端の感覚は、私の舌には意外なそれだったのだ。
 やわらかいと言えばそれまでだが、自分にもあるはずのその部分のやわらかさを私は知らなかったのだ。
 妻にとっても、おそらく青年にとっても、それは、はじめての経験だったのだろうが、その意味において、妻よりも、やはり青年は幼いようだった。青年はたまらず、腰を移動し、自分のそれを私の口に押し込んでしまったのだ。もちろん、妻は自分が蔑ろにされたと怒るどころか、その逆で、飛びのくように身体を放し、そして、青年のそれを咥える私の顔を、まるでキスでもするかのような距離で凝視していた。その好奇の目に私は興奮して、それがはじめてのフェラチオだと言うのに、まるで、ベテランの娼婦のように、嫌らしく、それを咥え、そして、上下させていた。


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