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カルト教団
【ファンタジー 官能小説】

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カルト教-13

裸の女の子がベッドに入って来て、仰向きに寝た。
「なぜ戻ってきたのだ」意図が見えない。
抵抗する気はないようだ。慎重にしばらく話をした。
あれほどドウツに抵抗を見せていたという女の子は、自ら足を開いた。
私はベッドに起き上がると、腰に手を置いて、祈りの言葉と共に中に入っていった。
女の子はふとんをにぎりしめて我慢していたが、荒い息でしがみついてくる。
全身を包み込むように抱いてやった。≪違う≫ 抱いているつもりで、抱かれていた。
私のもの全体が少女の中に包み込まれ、幾重にも締め付けられる。体を動かさなくてもそれだけで昇り詰めてしまいそうだった。
女の子の息が荒くなる。
≪夢か≫ しかし覚める様子はない。
私はしがみついてくる女の子に腰を振り続けた。≪夢のような現実だ≫
記憶が流れていく。吸い取られるのではない。限りなく複写され持ち去られていく。
「やめろ」≪危険≫ 心に警報が鳴る。即座に女の体に呪いをかけた。
これは警報には引っかからないだろう、これ自体に危険はない。度数の高い酒を体同士で塗りつけるようなものだ。
だが、火種となる呪文をとなえた途端、アルコールが炎をあげるように、呪いが体を腐らせる。
リスクを下げる保険だ。信者のほとんどに施している。ドウツは別だ。あんなやつと裸で抱き合いたくはない。
「あなたは嫌いじゃないわ」喘ぎの声とともに女の子が答える。
「では何がしたい」
「あなたのことが知りたいだけよ」
「知ってどうする」
「ただ、あなたが知りたいのよ。知りたくてしょうがないの」女の子が迫る。
恐ろしくなった私は古い呪文を唱えた。
魔法の[書]の秘密を知られてはいけない。
呪文とは、今までの暗示の少し強いといった普段のものとは格が違う。
暗示がきかなくても、これは逆に人の原初に語り掛けるので、言っている意味はわからなくても体が理解し、そうせざるを得なくなる。
女の子が動かなくなった。
「おまえは滅びたいのか」自分の怒鳴り声に目が覚めた。
その声に何人かの信者が顔を見せた。私の横にはあの女の子が眠っていた。
「連れていけ」
信者たちが、魔女を牢へ閉じ込めた。
≪まあ、狭いがゆっくり寝なさい≫ 私は魔法のおかげでへとへとだった。 ≪うんざりだ≫
本格魔法は気力を使う。
今は魔女を気にせずゆっくり眠りたかった。
≪朝になったら、来た理由を聞いて、これからの方向を考えよう≫
こんな小さな子が、ひとりで動いてるとは考えづらい。おとなしくさえしていたら帰してやろうと思っていた。

だが、それだけではすまなかった。昼のことだ。
牢にいるはずのカザミが洗濯室で見つかったのだ。魔女も牢からいなくなっていた。
この信者たちでは、魔女を見つけることも捕まえることもできないだろう。
「全員礼拝堂へもどらせなさい。例外なく全員だ」ドウツは近くの信者に指示を出す。
信者は、同じ言葉を叫びながら、施設中を走ってまわった。
なるほど、そうしておけば、こちらが信者を守るのも、魔女をあぶり出すのもしやすくなる。
やがて告げまわっていた信者が、全員を連れ帰ってきた。
カザミが私の前にほうりだされた。
「この者はめい想室で修業中だった。 だれが修業の邪魔をした」ドウツが周りを見回す。
≪なにをする気だ≫ 考えている間に信者たちが大きく囲んだ。
「言え。魔女をどこへやった」こぶしでカザミを殴る。 「立たせろ」
黄信者が二人、倒れ込んだカザミをかかえて立たせた。
「この女には悪魔がとりついているようです。さあみんなで賛美歌を唱えましょう」ドウツは両手を天に差し上げる。
信者たちは声をそろえて歌った。


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