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美少女秘密倶楽部
【痴漢/痴女 官能小説】

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屋上での密会-10

一方の龍司の方は、
「・・・うん、ゴメンって。どうしても外せない用事で、・・・わかってるよ、外出禁止を破ったのは悪かったって・・・わかった、すぐ帰るよ」
ため息をつきながら電話を切る龍司。そして鈴香の方を見ると、
「ごめんなさい。ここまでやってもらって男として情けないけど、どうしてもすぐに帰らなきゃならなくなって」
一方の鈴香も先ほどまでの昂りはどこへやら、思わぬ邪魔が入った事ですっかりエッチをする気分ではなくなっていた。
「いいのよ。実は私も帰らなくちゃならなくなったから、残念だけど今日はここまでね」
そう言いながらも、愛おしそうに龍司のペニスを見つめる鈴香。龍司がそれに気づき顔を赤らめながらパッと手で股間を隠す。先ほどまで散々見られていたのに急に恥ずかしがるその姿に、鈴香は思わずクスッと笑ってしまった。
着替えを終え、誰にも見つからないように屋上を出て裏門に向かう2人。なんとか脱出し駅に向かう途中、
「そういえばさっきの電話の話、少し聞こえちゃったけどあなた外出禁止を受けてるの?」
「は、はい。実はそうなんです。父さん・・・父が例のクラブの件で激怒しちゃって、当面学校と家の往復だけしてろって言われてて」
「そうだったの・・・厳しいお父様なのね。何をされてるの?」
「はい、一応社長です。四葉不動産なんですが」
四葉不動産といえば国内トップクラスの会社である。つまり目の前の少年は御曹司ということになる。
「父は昔から厳しくて、もっと男らしくなれが口癖みたいなものでした。でも僕はこんな性格で。それで少しは女の事も知った方がいいという事であのクラブに連れて行かれたんです。でも始まる前に父が急用で帰ってしまい、残った僕があんなことをしてしまったから」
「すごく怒られたみたいね」
「はい、それはものすごく。お前のせいで第3部まで出禁にされたらどうするんだとまで言われてしまって」
「・・・第3部?」
鈴香は初耳だった。夜雲からは第2部までしか聞いていなかったからだ。
「はい、第3部。僕も詳しいことは聞いたことないですけど・・・」
などと話しているうちに駅に着いた。龍司とは方向が逆なのでここで別れることになる。
「あ、あの、鈴香さん」
改札をくぐりそれぞれの駅ホームに向かう直前、龍司が鈴香の目を真っ直ぐに見つめ、振り絞るような、だがはっきりとした声で言った。いや、叫んだと言った方が正しいかもしれない。
「こんなことここで言うことじゃないかもしれないんですが、でも言わせてください。・・・鈴香さん、僕とお付き合いしてはいただけないでしょうか!!!」
幸い電車がホームに入ってきた音でかき消され、周囲の人には聞かれなかった。だが正面にいた鈴香にはその告白はハッキリと聞こえていた。
(え?嘘?告白?・・・そんな、急に)
ポッと顔を赤らめる鈴香。だが言った当人も急に恥ずかしくなったのか、同じく顔を真っ赤にしてモジモジし始めた。


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