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夏休みの思い出
【ファンタジー 官能小説】

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道に迷った先の村-1

僕は中学三年生の啓介、超が付くマザコンなんだけどキャンプだけは一人で行けるんです。中学生になってから初めて夏休みに友達と三人で近くのキャンプ場に自転車で行ってからその面白さにはまってしまい、毎年その友達と行くようになりました。
今年もその友達と三人でキャンプに行く予定で凄く楽しみにしていたのに、前日になってから二人とも家族旅行やパパの実家の不幸ごとで行けなくなってしまったんです。
僕は一人で心細かったんですけどやっぱり予定通りキャンプに行くことにしました。

そして当日の朝、一人用のテントと簡単なキャンプ道具、少しの食べ物をもって家を出発しました。
ママ「啓ちゃん、本当に大丈夫なの?ママ、凄く心配。ねえ、延期できないの?ママも一緒に行こうか?車で行こうよ、ね、そうしよう。」
僕「ダメだよ、せっかく予定していたキャンプだから、大丈夫、いつものキャンプ場だから。」
ママ「啓ちゃん、ママ、寂しいから、ね、早く帰ってきてよ、ね。」 僕「大丈夫、たった二晩じゃない、スマホもあるし、毎晩連絡するよ。」
ママ「絶対連絡するのよ。」 僕「あ、でもあそこのキャンプ場はスマホのアンテナが出ないんだよね、だから帰って来る時に電話が通じるところまで来たら電話するよ。」
ママ「本当よ、絶対よ。」 僕「うん、じゃあ、行ってきます。」

僕は自転車に乗って家を出て二時間くらいしたところでそのキャンプ場の近くに来ましたが、キャンプ場入り口の看板がなくなっていたんですよね〜
「どうしようかな〜確かここだったような・・・。」スマホを出して地図アプリを開こうと思ったんですがバッテリーを充電し忘れて充電切れになりそうで・・・。「ま、いいか、ここを入って行けばそのうちにキャンプ場の案内板があるだろう。」と思って細い道を入っていきました。
初めは舗装もされていて走りやすかったんですが、そのうちに舗装もなくなり砂利道に・・・、「おかしいなあ、確かこの道のはずだけど・・・。」かなり走ったところで完全に道に迷ってしまいました。

「しまったなあ、また今来たところを帰って行くしかないのか。」と思った時、畑仕事をしていたおばさんが、「あ、坊ちゃん、何処に行く気?ここから先は私達が住んでいる集落しかないよ。」 僕「はあ、○○キャンプ場に行こうと思ったんですけど・・・。」
おばさん「はあ?○○キャンプ場?そりゃあ全然方角違いだよ。」 僕「え〜!そうなんですか?困ったな〜」 おばさん「もうお昼だよ、お腹が空いていないかい、うちにおいで、お茶でも出してあげるよ、ゆっくりして行けばいいよ。」
僕はさすがに疲れてしまっていたので、おばさんの好意に甘えて少し休ませてもらうことにしました。
少し先におばさんの家がありそこの縁側に腰かけて休憩させてもらいました。さっきは気が付かなかったんですが、おばさんは日焼け防止の麦藁帽や手拭いを取ると凄く綺麗な人で、正直びっくりしました。
おばさん「まあ、この暑いのによく自転車なんかでキャンプに行くわね。若い子はいいわね〜はい、冷たい麦茶、どうぞ」 僕「はあ、すいません、いただきます。」
おばさん「お昼ご飯はどうするの?」 僕「はあ、キャンプ場に着いたらレトルトのカレーでも温めて食べようと思っていたんですけど・・・。」 おばさん「ちょうどよかった、私一人で食べようと思っていたから一緒に食べよう。ね、遠慮しないで。」
僕「え〜、いいんですか?」 おばさん「うん、一人で食べるより二人で食べる方がおいしいでしょう、ちょっと待っててね、用意するから。」

おばさんは台所の方に行ってなにやら作ってくれているようです。しばらくしてから「こっちにおいで、用意したよ。ソーメンでいいよね。」 僕「はい、どうもすいません、なんでも結構です。」ダイニングの方に行くとテーブルの上にはソーメンと野菜や薄焼き卵、ハムなどが切られて置いてありました。
おばさん「何もないけどね、遠慮しないで、たくさん食べて。私、久しぶりに二人で食事するわ。なんか凄く嬉しいわ。」 僕「はあ、すいません、お一人なんですか?」 おばさん「うん、そうよ、ここは私の実家。両親の介護で帰ってきたんだけど、去年二人ともなくなっちゃったの。で、今は一人住まい。また町中で仕事を探してここを出て行こうかと思っているんだけどね、なかなか気持ちの整理が出来なくてね。」
僕「はあ、そうなんですか、大変ですね。」 おばさん「ねえ、君は年は?」 僕「はあ、15歳中学三年です。啓介と言います。」 おばさん「そうか〜中三か〜いいなあ、若くて、私は、知子、年は38才よ、あなたのママ位でしょ?」 僕「はい、同じです。ママも38才です。そうなんですね、ママと同じか〜」
二人でいろんな話をしながらソーメンを美味しく食べました。僕「あ〜、美味しかったです、すいません、ありがとうございました。」 知子「いいえ、どういたしまして。私も久しぶりに話が出来て楽しかったわ。ねえ、どうしてもキャンプに行くの?」 僕「はあ、出来れば行きたいですね。僕キャンプが大好きなので。」
知子「ねえ、お願いがあるんだけど、これから少しここにいてくれない?私両親が亡くなってから一人で凄く寂しかったの、ね、お願いだから、ね、もう少しだけ話し相手になっていて。」 僕「はあ、でも、・・・。」 知子「ね、キャンプ場まで行くのはここからだと大変よ、着くまでには日が暮れてしまうわよ。今夜はここに泊って行けばいいわよ。ね、そうしなさい。」 僕「はあ、でも、・・・。」 知子「ああ、私一人だからダメなのかな?おばさんと二人きりは怖い?」 僕「はあ、あのう、僕、・・・、ママ以外の女性と一緒って初めてなので・・・。」 知子「あら、心配しなくていいわよ。今夜はママの代わりになってあげるから、ね、泊って、お願い。」 僕「はあ、あのう、僕、すいません、あのう・・・。」 知子「どうしたの?私と二人だけは嫌?」


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