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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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急接近-3

(そうか…、もしかしたら一気に人気出ちゃうかも…。そしたら鉄平さんみたいなイケメンが萌香ちゃんにアタックしてくるかも…)
新たな心配が生まれた。やばい、早く告白しなきゃ…、そう焦った彰であった。
「萌香ちゃん、そしたら誰を彼氏にするかよりどりみどりねー♪」
更に焦らせるようなことを言った夕梨花。しかし萌香はきっぱりと言った。
「私、慎重派なので、その人を良く見てからじゃないとお付き合いとか出来ないんですよねー。だから慎重になりすぎて今まで彼氏出来なかったんですけどね。だから相手も私の事を良く理解してくれる人じゃなきゃ嫌なんです。」
その言葉に彰の中で萌香処女節が確定した。と同時に男を選ぶ基準が決して外見だけじゃないようである事に、自分にも少しは希望が見えたような気がした。
(夕梨花さん、俺に勇気を与えてくれる為にこんな事言ってくれたのかな…。)
今までもみんなに冷たくされていた中、夕梨花だけは自分を気にかけてくれていた事は感じでいた。今回も有難い世話を焼いてくれている。そんな夕梨花が思わせぶりな言葉を萌香にさりげなく言った。
「萌香ちゃん。ずいぶんそのネックレス、気に入ったみたいね♪」
「え…、あ…はい…。」
萌香の顔がポッと赤面する。そんな萌香を不思議に思った鉄平だった。
「良かったじゃん、井上くん♪」
彰を肘でつつく夕梨花に彰は動揺する。
「は、はい…」
そんな2人をニヤニヤと見つめながら言った。
「ウフフ、2人とも初々しくていーわねっ♪じゃ!」
そして夕梨花は戻って行った。
「ひ、冷やかされちゃいましたね…」
「はい…。恥ずかしいです…」
萌香は赤面したまま上目遣いでチラッと彰を見ると、逃げるようにオフィスを出て行ってしまった。
(俺なんかで冷やかされたから嫌な気分になっちゃったかな…)
これがもし鉄平のようなイケメンが相手から嬉しいのだろうが、自分なんかと冷やかされたのでは嬉しくないよな…、そう思い、萌香に申し訳なく思った。

萌香は一目散にトイレへ入って行った。鍵を閉め用を足すわけでもなくただ座る。そして熱った顔を両手で押さえた後、右手をそっとネックレスに当て目を閉じるのであった。


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