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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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友人との再会-1

 同じ高校で3年間を過ごした吉田京子からアパートに電話がかかってきた。京子とわたしは、高校を卒業してそれぞれ地元から離れた女子大学に進学した。お互い、アパートが決まらないまま卒業式を迎えてしまい、気にはしていたところだった。京子は、わたしの実家に電話をかけて母からわたしの連絡先を教えてもらったそうだ。

 「お母さんが、『ちょくちょく遊んでやってください』って言ってたよ」
 「電話してくれてありがとう。京子の連絡先も教えて?」

 ひとしきり近況を報告し合うと京子がわたしのところに遊びに来たいという。もちろん喜んで承諾して、ある3連休を利用して再会することになった。京子は早朝に自分のあアパートを出て、列車を乗り継いで数時間かけてわたしのアパートの最寄り駅に着いた。

 駅前の洋食店で二人でランチを食べる。

 「どう? 新しい生活」
 「まあまあかな。でも、アンタみたいに面白い子はなかなかいないよね。やっぱり同じ大学に行けばよかったかなあ」

 高校も進路を決める時期になって、京子が『アンタは推薦の枠を使ったらいい。わたしは一般入試でいいから』と1つしかない枠を譲ってくれたから、わたしも大学に行けたようなものだった。

 感謝するわたしに京子は「わたしが大学に行っても、アンタが就職しちゃったらなかなか一緒に遊べないと思ったから、譲れる枠は譲ってあげた」とニヤっと笑っていたものだった。

 わたしは推薦枠での合格が早々と決まり、京子は一般入試でわたしの大学はもちろん、いわゆる『もっと上の』大学にもいくつか合格した。京子は随分悩んでもいたようだが、結局、『もっと上の』大学のうちの1つを選んだ。

 「おかげさまでわたしも大学生になっちゃった。こうしてちょくちょく会えるとうれしいな」
 「『ちょくちょく』ってお母さんも言ってたな。やっぱり親子だな。…で、シてる?」

 何をシてるかを訊いているのは、あからさまに言われなくてももうわかっている。

 「うん、シてるよ」
 「心おきなく?」
 「そうだね。もう完全に一人暮らしだし。京子もでしょ?」
 「うむ。『ちょくちょく』ね」

 そんな会話をして再会を喜び合って、わたしのアパートに案内する。

 「髪の毛伸ばしてるんだね?」
 「アンタも」

 裸で抱き合いながら互いの髪を撫で合う。

 「今までみたいに床屋で済ませるのもどうか…なんて思っているうちに伸びてきちゃってる。前髪だけは自分で切ってるけど。おかしくない?」
 「自分で切ってるんだ。ぜんぜんおかしくないよ」
 「アンタはもうお店見つけたの?」
 「大学の先生でこの辺に住んでる若い人がいて、その人が教えてくれた」
 「ふうん、そうなんだ。いいね。…また会えて、うれしい」

 京子が唇を重ねてくる。互いの指でアクメに達したばかりでも、すぐに身体を求めあってしまう。再び二人でアクメに達する。

 「やっぱり、別の大学にしてよかった。同じ大学にしてたら…わたし、アンタとずっとこんなことばかりしてると思う」
 「うん。わたしも」

 常に自制心を忘れない京子らしい物の言い方は高校生の頃と何も変わっておらずなんとなく安心する。

 「…今日はね、アンタにお土産があるんだ。見てもらっていい?」
 「お土産?」

 京子がわたしのアソコを弄っていた指をとめて身体を起こす。バッグの中から2つの箱を取り出す。ボール紙で作られた飾り気のない箱の1つを渡される。『お土産』とは言いながら、包装紙に包まれているでもない。どうせ破って開けるのならはじめから紙で包まなくていい…という合理的な京子からのお土産らしい。

 「開けてみて?」
 「うん」

 箱を開けると中には箱と同じ形の発泡スチロールが詰まっている。箱から発泡スチロールを取り出して蓋のように合わせられているのをパカリ…と開ける。

 「これって…!?」
 「そう。バイブ。そっちが赤だった? じゃあ、こっちは黒だね」

 京子も同じようにもう一つの箱を開ける。赤と黒のそろいのバイブ…。それも、結構な大きさだ。

 「どうしたの?、これ」
 「どうしたの…って、普通に買ってきたんだが。こんなのいつかあったらいいねって言ってたじゃない?」
 「そ、そうだけど…。買ってきた…って、どこかのお店で?」
 「そりゃそうよ。お金出して買ってきたよ」

 京子がわたしの家に遊びに来たときに、古雑誌の山の中から見つけた『オトナのおもちゃ』の広告。男とセックスすることに興味はなくはないけど、とりあえず、こういう形状のものを自分の体の中に納める感覚はいつか味わってみたいね…なんて話していたものだけれど。

 「だ、大丈夫だった?」
 「大丈夫? なにが?」
 「だって…こういうの売ってるお店って、なんか怖いというか恥ずかしいというか…」
 「ああ、そういうことね。都会に出てちょっと探検がてら街歩きしてたら偶然見つけちゃったんだよね。それで中に入ってったらバイブみたいなのが並べてあったから、それを指さして『これの中でいちばん売れてるのください』って」
 「お、男の人だった?」
 「うん。中年のオジサン。…なんか、まずかった?」
 「ううん、そうじゃないけど…」

 (そんな恥ずかしいこと、わたしにはできない…)と思わずにはいられなかったが、そんなことには構わずに目的を達してしまうのがいかにも京子らしい。

 「でさ…、オジサンが『若い方にはこの辺が人気です』って、なんかヤラシイ感じで言うから、ちょっと恥ずかしくなっちゃってさ、つい『あ、わたしじゃなくてプレゼントなんです』って言っちゃったのよ」

 京子が苦笑いの表情を浮かべる。


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